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大陸性ステップ 旅と音楽。

旅や音楽の記録。

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「デマに騙されないでください」

さて、タシケントは昨日から雨が降り続いて、昨晩などは3度くらいに冷え込んだようです。乾燥していて3度だと相当こたえるのですが、珍しく湿度が60%もあったので、室内はそんなに冷えず凍えることはありませんでした。

さて、今日の話題。一通のSMSが来ました。

”昨今、SMSやWhats Appを通じて、弊社の経営状況に関する間違った情報が流れておりますが、そういった情報に騙されることのないよう、ご注意ください”

これは、この国の二大大手携帯キャリアであるBeelineから送られてきたものです。

ここでいう間違った情報というのは・・

B社に検査が入り、近日ライセンスが停止されるらしい、というもの。

先日、私がU社にSIMカードを契約に行ったところ、400人待ち、4時間待ちだったのもこうした事情があったのですね。

このシチュエーション、なんだか見に覚えがあるな、と思っていたら、日本で言うところのチェーンメールというやつ。なんということか、私は昔そういう関連の仕事をしていたのに、まんまと騙されてしまいました。馬鹿な外人です。ポカッポカッ。

職場の同僚などにこの顛末を話すと、「ま、ボクはそういうデマは信じないほうだから、さ」などとクールな対応をされてしまいました。

それでも、昨年のMTSの一件(※)もあるし、本当なんじゃないの、と思わせる要素もあって、もしかしたら本当にそういう話があってスンデのところで回避したのかもしれないし、などとも思います。

(※)昨年9月頃、3大キャリアの一つだったMTS社が、同じような噂が流れた挙句本当に、突然業務停止になり、結局そのままウズベキスタンから撤退してしまった。

MTSが停波してからというもの、他の2キャリアがユーザー飽和状態になり、サービス品質が酷くなったので、ただの噂でよかったです。もしUcellだけが残ったら大変だよー。今でも夜は殆ど使えないのに。
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目の前で事故

ドヴォガッシャーン

みたいな、すごい音が聞こえて、窓から見下ろすと、車が飛んでました。

うちのキッチンは、4車線の道路が交差する大交差点を見下ろす場所にあります。そのときちょうど夕飯の支度をして調理器具なんかを洗ってるときだったんですが、すごい音がして見下ろすと、白い車がバッタみたいに跳ねながら、中央分離帯の柵とコンクリートを破壊しながら反対車線に突っ込んでグシャっと止まったところだったのです。

車が滑るのは見たことあるけどあんな風に飛び跳ねてるのははじめてみたなぁ、などと思いつつ、見ていました。

大統領通りだし、普段から警官が何人もいて、今回の事故も複数の警官の目の前で起きたことなので、すぐに警官が何人か事故車に駆け寄っていくのを見ました。

5分後に、レッカー車と消防車とお掃除隊のおばさん数名がやってきて、レッカー車が現場から車を近場の空き地(私のマンションの駐車場)に引っ張ってゆき、消防車は漏れたガソリンを何かの薬品で中和して、おばさんたちは道路に散らばった破片等を掃除してゆきます。行動早すぎる。

事故は7時過ぎだったんだけれど9時頃には普通に道路は開通していて、レッカー車たちも引揚げて、うちのマンションの前に事故車だけが置き去りにされた状態でした。

12時過ぎに寝ようと思ったら、なにやらブーーーーンとうるさいので、そとを見ると、壊れた柵を修理してた。

仕事はなにかにつけ遅いし、事故現場は警察が来るまで放置してあることが多いのに、この事故は妙に早い!なぜかというと大統領通りだからかも知れません。

うるさいと思いつつ一晩眠って起きたら、柵は元通りに、事故車も忽然と消えていました。けが人の救出とか現場検証といった場面を一切目にしていないので、なんだか不穏な気持ちが残りました。

反対車線に飛び込んできたとき対向車がいなかったのが幸いだと思います。ラッシュ時間帯だしもしも対向車が複数台いたら大変な大事故になっていたと思いました。

いろんなことが同時に起きるしとにかく待たされる

Uzで生活をしていると、なにかにつけ突然通知されることや、なにかにつけ時間がかかり待たされることが多い。今日はそんな一日。

もともと、今日はJICAで予防接種を受けることになっていて、この一週間風邪で体調が悪かったのもあって、仕事は一日Offにするつもりでした。なんか、休みたくて。

JICAの予防接種は問題なく終わって、帰ろうとしたのだけれど、今日のうちにUcellのSIMカードを買っておいたほうが良いという謎の電波(後日説明します)を受信して、ちょうど通り道でもあるのでUcellのヘッドクオーターに行ったのです。そしたら、なんとまあ普段暇そうなUcellのオフィスにおじさんとおばさんが詰め掛けていて、聞いたらSIMカードの契約に400人待ちだった。400人待ちって・・。市民の皆さんも謎の電波を受信したのでしょうか。

とりあえず何時間くらい待つの?と聞いてみると、2時間後にまた来てみてというので、2時間後に行ったよ。そしたら、2時間前から200人しか進んでなくて、なにそれ。早いのか遅いのか、わからないけどとにかく、私の番までは後200人いるらしい。

また家に帰って2時間後に行きましたよ。そしたら順番過ぎてた。易しそうなおねえさんに「お願い!」って頼んで、割り込ませてもらったんだけど、受付のお嬢さんが私の身分証をみて、「このカードでは契約できません」とか言う。「だって、身分証の番号のところにこの番号が入らないんですもの」って。

そんなことは無い昨年も同じカードで登録したんだし、わからないならナチャールニク(チーフみたいな人)に聞いてよね?と私はすがりましたよ。で、しばらくわかんないわかんないと、渋られた挙句、近くを通りかかったチーフみたいな人に聞いてくれて、難なく契約できました。操作間違ってたみたいです。まったく。

じつは今日待ち時間に不動産やのエルキンさんから電話があって、一時間後の5時に不動産登記のためにノタリウス(公証人)に来てよ、っていわれたのですが、その5時というのが、ちょうど私の順番が来るあたりの時間だったので、渋ったんですよ。そうしたら、今日じゃないとアパートの契約がどうのこうの、というので、約束していたんです。なんかこの国ではいろんなことが同時に起こる傾向にあるんではないの? もうちょっと柔軟にずらしたりとか、色々ないの?


Ucellで受付のお姉さんが私のアクレジカードの番号をどこに入力するのかに悩んでいる間に約束の5時は過ぎて、電話とかかかってくるんです。この時点で疲労。

やっと5時5分くらいに携帯の契約を終えてタクシーつかまえたら、急いでいるのに先客を下ろすのにわざわざ遠回りされたりして更に苛苛して、15分遅れて公証人に着いたよ。

そっからが長くて、5時15分に遅れて申し訳ないつって公証人役場についたのに、そっからパルタリチサ(一時間半)待たされる。もう、中で何やってんの??って。問い詰めたい。

7時からロシア語のクラスでうちに先生が来るのに、6時45分になっても始まらなくて、あまりにも苛苛して「ボージェ!ヤーオーチンスピシュー!(急いでるのに!)」って叫んじゃった。もう一同ドン引きですよ。こちらの人はヒステリックにならないから。

私極東からえんやこらやってきて、挙句苛苛して怒ってドン引きされて、なにこれ・・・って悲しくなりました。

とりあえず先生が来てしまったのでとりあえず(外は寒いから)家に入ってもらって、公証人へ小走りで戻って、それでもまだ始まってなっくて。

結局7時15分くらいに、サインして書類そろってじゃあ、ありがとうサイナラ、つって家に戻って先生に遅れをわびて授業を始めたら、サインが一箇所足りなくて呼びに来たよ。

で、再び公証人と家を小走りに往復して。

今日休めるつもりだったのに、全く、全くもって休めもせず、むしろ最近で一番ストレスがたまって、今はビールのんでます。明日は雪になるかもしれないんだって。やだね。

ロシアや中央アジアのプラツカルトヌィ(плацкартный)へのいざない

ロシア~ウズベキスタンを走る開放寝台(プラツカルトヌィ)に乗ったので、プラツカルトヌィに乗る際のTIPをまとめてみました。中央アジア5カ国やロシアでは基本的に同じような車両が使われているものと思いますので、参考にしてみてください。

車両の構造

一車両に54名の座席があります。車両の片側は日本の寝台列車のように線路に対して垂直に、上下二段が向かい合わせになった4名分の寝台が並んでおり、通路を挟んで反対側には、線路に対して平行に、上下二段の寝台が並んでいます。なので、構造的には、6名分の開放寝台が1ブロックになっている形。日本の寝台車には通路に簡易座席がありますが、構造上そういうものはありません。



車両の両端にはトイレがあります。片端には乗務員室があり、その前にはサモワール(湯沸かし器)があります。湯沸かし器側のデッキは乗降専用、反対側のデッキは喫煙所をかねています。

向かい合わせ4名分の寝台の間にはテーブルがあります。通路と平行の寝台は、寝台の一部が持ち上がって向かい合わせの2人席+テーブルになるようになっています、面白いです。

寝台の長さ

寝台は意外と短く、175センチの私がちょっと足先がはみ出る感じでした。180センチくらいのウズベク人だと完全に足が出たり、体を曲げて寝ているので、180センチ以上の長身の人には不向きかもしれません。

荷物の管理

荷物は、各上段の寝台の上部(つまり下から3段目の位地)に収納があるほか、下段寝台の座席の下にも収納することができます。上の収納は開放スペースなので、寝たり目を離したすきにちょっと持っていかれる可能性も。下の収納も鍵はかかりませんが、自分か他の乗客が寝ていたり座っていれば取られることはないので、どちらかというと座席下収納のほうが安全だと思います。ちょっと足元が邪魔ですが、テーブルにワイヤーで固定してしまう方法もあります。

治安

一番安い座席なので治安はどうか、って話ですが、個人的には個室より治安は良いのではないかと思います。その理由は、個室の場合は密室なので、部屋を閉めてしまえば荷物を漁ったりされる可能性もあるけれど、プラツカルタだと常に人の目線があるので、乗客全員が共犯じゃない限り、荷物を漁られたり乱暴されたりする可能性は少ないってことです。
特に女性の場合は、知らない男性と部屋で二人きりになる可能性がある個室よりは、現地の女性も乗車しているプラツカルタのほうが良いような気がします。

トイレ

トイレは、残念ながら混みあいます。特に朝の時間帯は、ウズベク人が顔を洗って歯磨きまで済ますので長時間占有して、3人くらいがずっとトイレの前で待っているような風景もあります。一応、各車両に2つのトイレがあるのですが、私の乗ったときは車掌側のトイレは利用できなくなっていて、お願いしたら車掌が空けてくれました。

駅に停車中(ウズベキスタンの場合、30分から2時間と長時間)は、トイレに施錠され使えなくなります。急を要するときは駅舎のトイレへ。それと、発車後に車掌が開錠を忘れている場合もよくあるので、車掌に言うべきです。

たばこ

たばこは、車掌室と反対側のデッキで吸うことができます。車掌側のデッキで吸うと叱られます。

食べ物や食事

食堂車は通常連結されていますが、あまりプラツカルタから食堂車に移動する乗客はいません。ご飯時になると、ソムサのような軽食を売りにくるので、呼び止めて買うことができます。
ウズベク人の乗客はたいてい、大量の食物を持って乗車してきて、他の乗客に勧めたりしながら食べています。ありがたく分けてもらうときにスプーンなどがない場合もあるので、スプーン、栓抜き、ナイフや茶のみなどは持参で乗車したほうが良いかもしれません。
貰いっぱなしでも悪いし、他の人が見ている中で一人で食べるのは気が引けるので、私も次に乗車するときは少し多めに持ち込もうかと考えています。
なお、車両にはサモワールがあるので熱湯は入手できます。

上段と下段

上段と下段のどちらがお勧めかというと、やはり下段が良いのではないかと思います。下段なら座席の下に荷物を入れられるし、座るのも寝るのも自由だからです。上段だと腰掛けたいと思っても下の人が寝ていれば腰掛けられないし、日本の寝台車のように簡易腰掛みたいなものはないです。ちなみに、奇数番号が下段、偶数番号が上段です。

暑さや寒さ

私が乗ったときには夜間は結構冷える気候だったのですが、車内がもともと暑かったのであまり困りませんでした。ただし停車中は蒸し風呂のように暑くなるので、気分の悪くなってしまった女性を見ました。基本的に、夏は暑く、冬は寒いものと思ったほうが良いと思います。冬に乗車の際には何か着込めるようなものを用意するとか、ちょっと目立ちますが寝袋も良いと思います。

シーツと毛布の配布

寝台に必要なシーツと毛布は乗車時に車掌が配りに来ます。下車するときにはやはり車掌が回収に来るか、自分で車掌室に持ってゆきます。

ゴミ

ごみはトイレの前に一応ごみ置き場みたいなものがあったのと、何度か車掌がほうきでゴミを掃きにきます。その際には邪魔にならないように足を上げて協力します。

Minimum RESPECT.

Well, I am a volunteer here.

I wanted to come to other countries to help, by myself. I don't want people to thank me, of course. I don't get any salary and my workplace does not have to pay for me. I came here from far east to help the project.

Here's what I thought. I don't want you to appreciate me at all but, I want you to pay minimum respect. Otherwise I will go home. I always can go home.

Minimum RESPECT.
:-)]

出稼ぎ列車は今日もゆく

ロシアのサラトフから、カザフスタンを横断して、ヌクス・ウルゲンチを経てタシケントへ向う列車に乗りました。面白かったのでいろいろ印象的だった風景を書いてみました。おもいのほか、たくさん書いたので、Index.

出稼ぎ列車(5) タシケントは彼の通過地点、オパの旅先、そんで私の家。

出稼ぎ列車(4) 別れの抱擁

出稼ぎ列車(3) ハラショーラボータ

出稼ぎ列車(2) 帰郷

出稼ぎ列車(1) 乗車

プラツカルタのたびもたまにはオヌヌメ。

出稼ぎ列車(5) タシケントは彼の通過地点、オパの旅先、そんで私の家。

列車はタシケントに近づいている。

寝台車の同じ区画に寝泊りした、ウルゲンチから乗車したお爺さんとお婆さん、娘は、てっきり家族かと思っていたけれど、お爺さんと娘が親子で、お婆さんは一人旅だったようだ。道中、お婆さんは娘のことをクズィム(私の娘)と呼んでいたので勘違いしていた。乗り合わせた者同士は即席の家族みたいなものなのだろうかと思う。

ひとり息子に会いに上京したオパ(お婆さん )は、30キロくらいのカバンと10キロくらいのカバンを持ってきていたので、結局私とカラカルパクのインテリが手分けしてタクシー乗り場までオパの荷物を運ぶことになった。ヌクスでも女性の荷物もち、タシケントでも女性の荷物もち。結局男性は女性を手伝うことになる。

オパは、ユヌソバッド地区までタクシーの交渉をしていたけれど、15000スムなんて言われて、抗議している。ユヌソバッドまででも7000スムあれば行けると思う。

運転手も負けじと、別の乗客を指差して、このお爺さんはユヌソバッドまで10000スムで行くんだから、そのくらいは払いなさいよ、おっかさん!と説得する。結局、お爺さんとお婆さんの相乗りでユヌソバッドまで行くことになった様子だ。親に反抗してロシア人の娘と結婚した息子に、総計40キロの荷物を持って会いにゆくおっかさんのドラマがまた始まりそう。

アングレンに向う出稼ぎ帰りの男は重そうな荷物をひょいひょい担いでタシケントの大通りに消えていった。

私は、疲れ果てていた。捻挫した足をひきずって天津飯店まで歩いて、マーボー豆腐を食べた。家はもうすぐ。

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自閉な子供→ヒッピー→フリーター→IT会社員→ウズベキスタンで協力隊→無職→近所に就職。今後はたくさん旅をします。ときどき音楽の話題も。

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