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大陸性ステップ 旅と音楽。

旅や音楽の記録。

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レスリングが五輪から外れると残念なのは誰か

レスリングが五輪から外れるって??

ちょっと信じられないなー。だって、レスリングってオリンピックの最初っからあるような競技でしょう?

日本の報道だと、レスリングは日本のお家芸みたいに書いてるところもあるけれど、ロシアのニュースでも大きく報道されていました(レスリングはロシアも強いです。主にカフカス系の人々です。)。あと、ウズベキスタンも今回のロンドンで金を取ってるし、タジキスタンは独立以来数少ないメダリストの一人がレスリングです。つまりこの辺の中央アジア・カフカスの人々が強いんですが、みすみすオリンピック種目から外れるとなると、~スタンの人々にとっては残念なことになるでしょう。

こういうの、結構お金の力が左右するとかって聞きますが、ウズベクとかタジキスタンみたいな、まだまだお金の余裕の無い国の人が、脚光を浴びることができる機会を、お金の力で奪ってしまうのは残念です。

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木曜日の活動、続・施設訪問

木曜日

今日は、ちょっと遅めの出発で11時に大学を出ました。

一箇所目はサンピーバリニツァの近くにある本学のサテライトカフェドラ(デパートメント)で、とても古い建物、電気が来ないときがあるとのことで、私たちが滞在中も何度か電灯が暗くなるときがありました。

二箇所目は昨日もやってきた小児科第一病院。ここも古い建物で、病棟から病棟へ渡り廊下が作りかけで放置してあるので、ちゃんとした病院なんだけど見た目が部分的に廃墟みたいになってます。

三箇所目は、第二小児科病院。ここは恐らく最近(ウズベキスタンになってからか?)作られた建物で、外も中も割りと綺麗でした。PCルームには電話回線はありませんが、ちゃんと動くPCと電源があります。

三日間で11箇所の病院を巡りましたが、どこの病院も敷地が広大でゆったりしているのが特徴です。まるで新宿御苑みたい。広大な敷地にソ連時代に立てられたビルが散在しています。

当然、病気も入院もしたくないけれど、もしも入院しないといけないのだとしたら、こんな病院に入院して、広大な庭を散歩してみたいなんてちょっと思いました。ソ連式の設計なのでしょうが、ソ連のいい所だなぁと思いました。

今日は5箇所回る予定だったのですが、2時になって三箇所まわった時点で帰ってきました。「なんで?」と聞くと、今日はカフェドラ(部局?医局?デパートメント)が二時までしかやってないから。と答えられました。そういうのは朝からわかってる筈だけど・・・まぁウズベキスタンではよくあることでしょう。

"RUSSIA" ナショナルチームのジャージ

"RUSSIA" ナショナルチームのジャージ

タシケントの若者の定番スタイルに、洗いざらしたジーンズにジャージ+ニット帽というのがあります。上着のジャージは欧州の有名サッカーチームのものだったり、アディダスだったりしますが、RUSSIAと大きくかかれたロシア連邦ナショナルチームのジャージ(のレプリカ)もけっこう流行っているらしく、時折見かけます。

ロシアは、ウズベキスタンからすると身近な先進国なので、やっぱりかっこいいのでしょう。ウズベク人がRUSSIAジャージを着ていると、まぁ憧れているのだな、とほほえましくもあります。ロシア人の若者が、RUSSIAジャージを着ているのは、なんだかコミカルです。金髪碧眼で、誰が見てもロシア人なのに、RUSSIA!の文字を背負っているので、「言われなくても、わかるよ」と思ってしまう。

しかし、ここは20年前まではソ連の一部であったので、彼の両親の世代までは、タシケントのロシア人もモスクワのロシア人も、同じ「ソ連に生まれたロシア人」だったはずです。しかし、歴史は1991年に書き換わり、ロシアのロシア人と周辺共和国のロシア人に分断されています。タシケントのロシア人は今は、ウズベキスタン国籍のロシア人なのですね。

ロシア連邦は、資源バブル等で冬季五輪を開催するほどの新興国になりましたが、他方その他旧ソ連エリア(なんとかスタン共和国など)のロシア人にとっては、低いGDPや民族的マイノリティである現実を受け入れざるを得ないのでしょう。あえてRUSSIAジャージを着るというのは、自分もほんとはRUSSIAの一員なのだという意思表示でもあるのでしょうか。郷土愛というより民族的アイデンティティ志向なのかな。

生まれる場所を選べない以上、そういう問題は、結局腹をくくるしかないわけですが、やっぱり30代以降のロシア人などは、すっかり腹をくくってウズベク化しつつある人も少なからずいます。しかし10代の多感な時期など、自分のアイデンティティへの憧れと折り合いをつけるのはなかなか難しいのではと想像します。

新しい事務の女性は美人

今日から来られている、新しい事務の女性はペルシャ系の美人さんでした。前の女性はウズベク人の、長身グラマーな方でしたが、ペルシャ系は顔が綺麗だなーと感心しました。

彼女はロシア語が母語だけれど、家庭内の言語がペルシャ語(タジク語、とは言いませんでした)なので、ペルシャ語も話せて、ウズベク語はわかるけど話せない。少し話してみましたが、容赦ないロシア語なのでわからんちんです。でも、ロシア語の勉強になりそう。

お父さんはブハラ出身の音楽家で、お母さんがドゥシャンベ出身だそうです。ドゥシャンベ綺麗ですよ、いつか行ってみて!と言われました。

ドゥシャンベ行って見たいですけど、なかなか旅行するのが大変な国じゃなかったですっけ。親族がいる人なら比較的自由なのかも知れません。ちょっと飛行機を検索してみましたが、タシケントからドゥシャンベに直行便が無い?!どれもロシアかカザフスタン乗換えになってしまうし、値段も高いので簡単に行けるような感じではないようです。

ウズベク語で曜日のことは、ヤクシャンバ、ドゥシャンバ、セシャンバ、チョルシャンバと言いますが、これらはそれぞれ、シャンバ(土曜日)から何日目か、という意味で、つまりヤク・ドゥ・セ・チョルが1・2・3・4の意味です。このヤク・ドゥ・セ・チョルがペルシャ語で(ウズベク語とは違うところがみそ)、ドゥシャンベもドゥシャンバ(月曜日)から来ているとのことです。

ヤク・ドゥ・セ・チョル・パンジというと、ヒンディ語のエク・ド・ティン・チャ・パンチとも殆ど同じなので、面白いですね。ためしに彼女に、ヒンディ語で1から10まで言ってみたら、なんでペルシャ語知ってるの??とややウケでした。

私の職場の構成を言語別に分類すると、
ロシア語・ペルシャ語話者/1名
ロシア語・ドイツ語話者/1名
ウズベク語話者/2名
ウズ・英語話者/1名
ウズ・ロシア・英語話者/2名
英語・日本語話者/私
と、なりました。さらに混沌としてきましたね。


私のソ連

私のソ連。

私が教育を受けていた80年代には、ソ連というと情報は公開されていない、内部で何が起きているかわからない、社会主義の怪しい国というイメージでした。

今のイメージで言うと、巨大な北朝鮮といった感じ。

でも蓋をあけてみたら、美しくてシャイで世話好きな人たちの国というイメージがあります。

今、ウズベキスタンに住んでいますが、今お世話になっている、ピラフ大好きな人懐こい人々も、80年代の当時はソ連人だったのですね。

ソ連式の、新宿御苑みたいな広い病院に、いろいろな木々が植わっていて、暖かい陽気の中木漏れ陽を縫って歩いているときにそんな風に思いました。

旧ソ連の町で、旧ソ連の人たちと暮らしながら、私達が妙に恐れていたソ連てなんだったんだろうと改めて思います。

もしかしたら、ロシアの隅々まで行ってみると、もっと強くそういう風に思えるのかなと想像しています。ロシアに行きたいなー。

続・施設の訪問

今日は、

朝、昨日訪問した4箇所の報告。

今日は訪問先のリストが欲しいとお願い。

それからバンに乗って今日の訪問先へ。

昨日と違ってカメラ持参していたので、だいぶん楽でした。

行ってみるとPCのありかがわからなかったり、回線を引くべき部屋がわからなかったり、Departmentごと移動しちゃってたりという問題も。

今日は5箇所、精神科専門病院が印象的だった。

お昼を食べる時間がなく、4時に大学へ。一度もトイレに行きませんでした。

広い精神病専門病院

昨日今日でタシケント市内の9箇所の病院を訪問しました。比較的新しい建物もあるのですが、殆どは歴史ある古い建物です。

精神病専門の病院がありました。敷地は広大で、綺麗な木々が手入れされていて、とてもいい雰囲気の場所でした。同行していた仲間がトイレを借りたときに連れて行かれたのは、病棟の一つで厳重に施錠されていて、少し中を覗くと泣いている人がいたり、笑ってる人がいたり、歩き回ってる人がいたりしました。

その建物は本当に古い感じで、聞くと100年くらいの歴史のある建物なのだそう。でも、きちんとアタプレーニエ(暖房)もきいていて、石の建物って偉大だと感心しました。

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自己紹介

自閉な子供→ヒッピー→フリーター→IT会社員→ウズベキスタンで協力隊→無職→近所に就職。今後はたくさん旅をします。ときどき音楽の話題も。

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