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大陸性ステップ 旅と音楽。

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新宿シネマカリテにて映画2本はしご!

映画を2本はしごしました。

新宿シネマカリテにて。

1本はThe Killing of a Sacred Deer / 聖なる鹿殺し
日本公式サイト

英語映画ですがギリシャ人の監督で欧州で撮影されているので広い意味で欧州映画と言っていいかと思います。

もう1本が、Hoje Eu Quero Voltar Sozinho / 彼の見つめる先に
日本公式サイト

これはブラジルの映画なのでポルトガル語。

ちょうど映画館で同時に上映されていて、時間も鹿殺しのあとにHoje Euの上映だったので、午後をずっと映画館で。

これは2作ともとても良い出来でした。順番的に鹿殺し→Hoje Euでよかったと思います。前者の後味の悪さはちょっと尾を引く系。

もともと、この監督の前作の大ファンだったので、今作は日本公開前からかなり気になっていました。鹿殺し、は、現代を舞台にしていますが、ストーリーは悪い人に天罰が下り神が生贄を求めており、といった、神話レベルまで遡った古典的なもの。生贄の風習はどこの文化にもあると思いますが、一部を除きすっかり失われているのが不思議ですね。イスラム教徒だとハイートバイラム(とウズベキスタンでは呼んでいた)があり羊の首をカットする祭りが今でもあります。その天罰・生贄といった劇がニコールキッドマンとコリンファレルによって現代を舞台に描かれるのですが吐き気をおぼえるほどの不気味さで、美しい映像と相まってそれは良い出来でした。16歳の神様らしき役で、ダンケルクにも出演していたアイリッシュのバリーコーガンさんが出演していて、存在感大なのと、50歳のニコールキッドマンの冷たい美しさ、ヌードシーンでの無駄な肉の一切ない身体の美しさに目をみはりました。



続いてブラジルのHoje Eu Quero Voltar Sozinho は、青春映画。こじらせた10代の青春を甘酸っぱく描いていて、純粋にああ、いいなぁと思いつつ、すでに40代の私には眩しすぎるほど。障害や性的マイノリティを変に悲劇や、呪い・タブーとして描いた映画は数多くあるけれどあくまで明るく、肯定的に描いたさまは素晴らしいです。本来、10代なかばの頃なんて何の心配もなく無邪気に生きるべきなんだと思います。いじめなども描かれるのだけれど、いじめっこも日本やアメリカのように陰湿な感じじゃなくてカラッと明るく描かれているのが良かった。主人公3人の演技は良いです。もっとも映画の中なので、現実世界はもうちょっと複雑で八方ふさがりなものだと、年寄の私は思いますが、それはそれ。ストーリーの明快さと明るさは日本のSNSでの大人気ぶりでも明らか。



今月は、あとダイアンクルーガー主演のドイツ語映画、スウェーデン語映画、ハンガリー語映画、イタリア人監督の英語映画、ロシア語映画を鑑賞予定です。たまたまこの時期に日本での公開が重なっているというのもあるし、昔ほどハリウッドの英語映画の魅力が無いというのも一因かもしれません。ノアバームバックさんみたいな好きな監督はいるんですが、そういう人たちは劇場公開作品よりもNetflixなどに流れているような気が。
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自閉な子供→ヒッピー→フリーター→IT会社員→ウズベキスタンで協力隊→無職→近所に就職。今後はたくさん旅をします。ときどき音楽の話題も。

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