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大陸性ステップ 旅と音楽。

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ロシアや中央アジアのプラツカルトヌィ(плацкартный)へのいざない

ロシア~ウズベキスタンを走る開放寝台(プラツカルトヌィ)に乗ったので、プラツカルトヌィに乗る際のTIPをまとめてみました。中央アジア5カ国やロシアでは基本的に同じような車両が使われているものと思いますので、参考にしてみてください。

車両の構造

一車両に54名の座席があります。車両の片側は日本の寝台列車のように線路に対して垂直に、上下二段が向かい合わせになった4名分の寝台が並んでおり、通路を挟んで反対側には、線路に対して平行に、上下二段の寝台が並んでいます。なので、構造的には、6名分の開放寝台が1ブロックになっている形。日本の寝台車には通路に簡易座席がありますが、構造上そういうものはありません。



車両の両端にはトイレがあります。片端には乗務員室があり、その前にはサモワール(湯沸かし器)があります。湯沸かし器側のデッキは乗降専用、反対側のデッキは喫煙所をかねています。

向かい合わせ4名分の寝台の間にはテーブルがあります。通路と平行の寝台は、寝台の一部が持ち上がって向かい合わせの2人席+テーブルになるようになっています、面白いです。

寝台の長さ

寝台は意外と短く、175センチの私がちょっと足先がはみ出る感じでした。180センチくらいのウズベク人だと完全に足が出たり、体を曲げて寝ているので、180センチ以上の長身の人には不向きかもしれません。

荷物の管理

荷物は、各上段の寝台の上部(つまり下から3段目の位地)に収納があるほか、下段寝台の座席の下にも収納することができます。上の収納は開放スペースなので、寝たり目を離したすきにちょっと持っていかれる可能性も。下の収納も鍵はかかりませんが、自分か他の乗客が寝ていたり座っていれば取られることはないので、どちらかというと座席下収納のほうが安全だと思います。ちょっと足元が邪魔ですが、テーブルにワイヤーで固定してしまう方法もあります。

治安

一番安い座席なので治安はどうか、って話ですが、個人的には個室より治安は良いのではないかと思います。その理由は、個室の場合は密室なので、部屋を閉めてしまえば荷物を漁ったりされる可能性もあるけれど、プラツカルタだと常に人の目線があるので、乗客全員が共犯じゃない限り、荷物を漁られたり乱暴されたりする可能性は少ないってことです。
特に女性の場合は、知らない男性と部屋で二人きりになる可能性がある個室よりは、現地の女性も乗車しているプラツカルタのほうが良いような気がします。

トイレ

トイレは、残念ながら混みあいます。特に朝の時間帯は、ウズベク人が顔を洗って歯磨きまで済ますので長時間占有して、3人くらいがずっとトイレの前で待っているような風景もあります。一応、各車両に2つのトイレがあるのですが、私の乗ったときは車掌側のトイレは利用できなくなっていて、お願いしたら車掌が空けてくれました。

駅に停車中(ウズベキスタンの場合、30分から2時間と長時間)は、トイレに施錠され使えなくなります。急を要するときは駅舎のトイレへ。それと、発車後に車掌が開錠を忘れている場合もよくあるので、車掌に言うべきです。

たばこ

たばこは、車掌室と反対側のデッキで吸うことができます。車掌側のデッキで吸うと叱られます。

食べ物や食事

食堂車は通常連結されていますが、あまりプラツカルタから食堂車に移動する乗客はいません。ご飯時になると、ソムサのような軽食を売りにくるので、呼び止めて買うことができます。
ウズベク人の乗客はたいてい、大量の食物を持って乗車してきて、他の乗客に勧めたりしながら食べています。ありがたく分けてもらうときにスプーンなどがない場合もあるので、スプーン、栓抜き、ナイフや茶のみなどは持参で乗車したほうが良いかもしれません。
貰いっぱなしでも悪いし、他の人が見ている中で一人で食べるのは気が引けるので、私も次に乗車するときは少し多めに持ち込もうかと考えています。
なお、車両にはサモワールがあるので熱湯は入手できます。

上段と下段

上段と下段のどちらがお勧めかというと、やはり下段が良いのではないかと思います。下段なら座席の下に荷物を入れられるし、座るのも寝るのも自由だからです。上段だと腰掛けたいと思っても下の人が寝ていれば腰掛けられないし、日本の寝台車のように簡易腰掛みたいなものはないです。ちなみに、奇数番号が下段、偶数番号が上段です。

暑さや寒さ

私が乗ったときには夜間は結構冷える気候だったのですが、車内がもともと暑かったのであまり困りませんでした。ただし停車中は蒸し風呂のように暑くなるので、気分の悪くなってしまった女性を見ました。基本的に、夏は暑く、冬は寒いものと思ったほうが良いと思います。冬に乗車の際には何か着込めるようなものを用意するとか、ちょっと目立ちますが寝袋も良いと思います。

シーツと毛布の配布

寝台に必要なシーツと毛布は乗車時に車掌が配りに来ます。下車するときにはやはり車掌が回収に来るか、自分で車掌室に持ってゆきます。

ゴミ

ごみはトイレの前に一応ごみ置き場みたいなものがあったのと、何度か車掌がほうきでゴミを掃きにきます。その際には邪魔にならないように足を上げて協力します。
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自閉な子供→ヒッピー→フリーター→IT会社員→ウズベキスタンで協力隊→無職→近所に就職。今後はたくさん旅をします。ときどき音楽の話題も。

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