Mary J. Blige @新木場スタジオコースト
VIPチケットで観てきました。VIPといっても15Kくらいなのでそんなに出費してません。
一曲目は新曲のLove Yourselfだったようで、後からレビュー記事などを見て知りました。2曲目からはヒット曲の連発。どれも知ってる曲だったので、目が潤むくらいうれしい体験でした。
Mary自身がMCで何度も言っていたけれど、デビューして25年。私もかれこれ20年以上この人の歌を聴いていて、常に携帯しているので、生で聴けるのは感無量。20年以上も聴き続けている、という事実が楽曲をエイジングしているのだなぁ、と思いました。先日のMaxwellもそういえば、そうでした。新人歌手がデビューしてイケイケの来日を観に行くのとはわけが違う、旧知の親友に会いに行くような感じ。
それにしても、私より年上だと思いますが、相変わらずおしゃれな体形を保持して、精力的にステージを動き回るのはすごい。Patti LaBelleが宿ってるようにも見えました。
MCで、1991年からのファンの皆は返事して!と問いかけていました。そして続くMCで、
「あなたたちは、私がイケてた頃も、どん底だった頃も、どん底から這い上がろうとしていたころも、全部知っているのよね?」と。
この人は決して歌がうまいわけじゃなく、Beyonceみたいに完璧なわけでもなく、等身大な人なんだな、ということを再確認しました。彼女がパフォーマンスするのは音楽というより、彼女の人生そのものだし、私のようなファンも、彼女の音楽を愛するというより、不格好でも人生に一生懸命取り組むMJBという女性を愛している、ということも再度認識することができた。
彼女の歌を聞くと、自分の人生を思い出すし、彼女の人生にも思いをはせる、そんな体験でした。
ビヨンセは完璧だしミュージシャンなんだけど、あの完璧さがちょっと怖いときもあって、それにくらべてMJBの不完全さよ。でもどんな人でも完璧な人生なんてないし、不器用でも生きてゆく、というメッセージを強く受け取ることができました。
演奏時間は80分くらい、ちょっと短い感じですが、地声で本気シャウトをしてくれていたので、2時間もあの調子で喉を使っていたら悲惨なことになっていたかも。80分程度で切り上げてくれて安心しました。後半は演奏に声がかき消されてしまうようにも見受けられたので。
先日のMaxwellと比べると、ステージのやる気は同じくらい、客席の熱気はMaxwellのときのほうがあったと思います。マクスウェルは初来日だったし、1Day だったし。それから、今回はStudio Coastの立ち見を2つに区切ってVIPエリアを設けたことでちょっとしらけたムードを作ってしまったのかもしれません。飛行機でもファーストクラス、ビジネスクラスがあるとエコノミーの客が不愉快になる、という調査結果を先日読んだので。
ちなみに、VIPチケットのお土産は、トートバッグ、ID、タンブラーでした。
今年の初ライブでしたが大満足!
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