さて、ロシアビザを取りにいきます。まずは申請から。
必要な書類は、
・パスポート
・パスポートサイズの顔写真
・オンラインで申請されたVISA申請フォーム(PDF)
・ロシアのエージェント発行のバウチャー(PDF)
・ホテルの予約確認書(公式には必須ではない)
申請フォームは、自分でロシア政府のサイトへゆき、必要事項を入力してPDFにプリントアウトします。バウチャーはエージェントからE-mailで送信されてきたものを使います。
私は長らくペーパーレスで暮らしていてプリンターというものを所持したことがなく、印刷の必要があったときはセブンイレブンへ行くようにしています。印刷が必要になるのはせいぜい数年に一度くらい、大きなプリンターを持つのは面倒という考え。
今回も2つのPDFファイルをネットプリント登録してセブンイレブンに印刷に行きましたが、そこで問題が。
バウチャーは、片面が英語、片面がロシア語ドキュメントになったPDFファイルなのですが、英語のほうは問題なく、ロシア語のほうの、書類のフォーマット部分はきちんと印刷されているのに、肝心の内容のほうが印刷されないのです。
たとえば、国籍という項目はあるのに、日本人、という内容がロシア語で印刷されていません。
この、右と左は同じ書類ですが、左には内容が印刷されていないの、わかりますか?
よくよく調べてみたら、セブンイレブンのプリンターは日本語と英語のフォントに対応していて、フォント埋め込みがされていない英語以外の外国語フォントは印刷できないということが判明、だめじゃないか!
つまり、バウチャーの中のロシア語が印刷されている部分はフォントが埋め込まれているのでOK, 記載内容の部分は埋め込まれていないのでNGということ。
埋め込まれていないフォントを埋め込みに変更するにはPDFのエディターであるアドビのソフトなどが必要なのですが、今回は試行錯誤した挙句、手持ちのPCに入っているPDFリーダーアプリでPDFを再PDF出力することで無事にフォントを埋め込むことができたので事なきを得ました。こういうとき、ちょっとITの知識があるので助かりました。もしもロシア語が読めず、ITも知らず、だったとしたらお手上げでした。
フォントを埋め込んだPDFをネットプリントへあげて、またセブンイレブンへ行くと、きちんと印刷されました。
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私はロシア語が読めるので、印刷したバウチャーに内容の欠損があることにすぐに気が付きましたが、ロシア語が読めなかったらたぶん気がつかなかったでしょう。せっかく電車賃払って大使館まで出向いて窓口で門前払いでは浮かばれません。誰の責任かというと、きっちりフォントを埋め込んでPDFを作成しないバウチャー発行モトのエージェントなのですが、どうせ自動で生成しているものだろうし。
こういう問題が起きたときに、正直言って便利な日本でよかったなぁ、と思います。しかし一方で、これからITの進化に自分が追い付かず、いろいろままならない将来を思ってしまい、不穏な気持ちにもなりました。
かつて、海外にあこがれていたころ、何ひとつ不自由ない日本の暮らしに飽き飽きしていて、不自由な途上国で不自由を味わうことが一種の喜びだったのですが、だんだん自分にとって不自由になってくる日本ていうのはかつての途上国のようなもの、そうなってしまえば海外へ不自由を味わいに行く必要も、なくなってしまうのでは?と思い至りました。
話がそれましたが、いちおう、ホテルの予約確認書も印刷して持ってゆきます。
ロシアのことだから、必要な書類が不備なくそろっていれば、それ以上のいやらしい詮索はしないでしょうが、ホテル名がバウチャーに記載されているので、その予約を証明しろと言われた時のために。
Expediaの予約確認書とロシア政府のサイトから取ったVISA申請フォーム。
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