自分の人生の聖地みたいな場所にきました。
もう無いいえが本当に無いことを確認しに、いない人がいないことを確認しに来たんだっけ、などと思いながら、昔は無かったセブン-イレブンやATMに驚き、バンコク行きの直行豪華バスに驚き、つつも昔から変わらない家やそこであった出来事を思い出したり。
バスターミナルから胸がいっぱいでバスの写真など撮るのをすっかり忘れていました。
まったく変わらないバス駅。20年も経っているから、きっとあのボロバスもエアコン付き高速バスに変わったに違いないと、期待に胸をふくらませて、見渡すと、20年前と全く変わらない緑のおんぼろバスが泊まっていて、あれじゃなければいいなと、近寄ってみたらやっぱり私のバスだった。あのときの気持ちをなんと表現したらいいのやら。微苦笑。
歯の抜けたおじさんのドライバーが片手にプラスティックの麺のどんぶりをもって、「どこいくの?」と聞くので答えると、「おれのバスだよ、三時発だよ」と満面の笑みで教えてくれた。
バスに乗り込めば変わらぬ破れた座席のシートと、扇風機、そして大音量の東北タイ演歌。
バンコクみたいな都会はいろんなお金が入って20年ですっかり脱皮したようだけどやっぱり農村などは20年くらいでは何もかわらないくらいお金が無いのね、と思った。
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