29.10.2012
先日,ウクライナの若者とチャットする機会があった。彼の母語はロシア語ということだった。ウクライナって、ウクライナ語っていう言語があるんじゃなかったっけ?ウクライナの公用語は確かにウクライナ語だけど、大学以外ではあまり使わないし、僕ほとんどロシア語で生活してるよ、とのこと。
CIS諸国では、ありがちなことかも知れないけれど、若い世代でも、民族的な母語とか、国の公用語ではなくて、ロシア語を母語として生きている人たちがいる。こちらウズベキスタンにも、ロシア語を母語とするウズベク人が結構いるのだ。
言語っていうのは、ときの支配者によって支配のしるしに使われることがある。また逆に、民族団結や独立のしるしとして使われる場合もある。戦時の日本で敵国語である英語を禁止したというのも一つの例だろう。
でも、CISにおけるロシア語というのは、そういう重苦しく強制的な感じのするものではなくて、ただ単に、彼たちがロシア語のほうが便利だから、有利だからといった理由で、自主的にロシア語を選択している。思わず考えすぎてしまう自分が拍子抜けしてしまうほどあっけらかんとしていると感じる。
今、ロシア語を勉強しているけれど、もしもロシア語が話せたら、じつに広い範囲で意思疎通を図ることができるので、楽しみだ。それに、Google翻訳で少し短文を翻訳してみた結果、ウクライナ語とロシア語はすごく類似しているので、ロシア語を理解すれば結構な割合でウクライナ語も理解できるのではないかな。
(追記)
Wikipediaによると、ウクライナにおいてウクライナ語を母語とする人々よりロシア語を日常的に使用する人々のほうが多いとのこと。ただ、政治的なロシア化政策の結果でもあるらしい。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8A
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