旧宗主国の言語
ベトナム・カンボジア
ベトナムカンボジアは、第二次大戦までフランス領だった。当時は当然フランス語教育が行われていたけれど、90年代に私が行ったときにはすでに、おじさんおばさん以上の人々しかフランス語はわからなくなっていた。特に70年代のベトナム戦争を経たベトナムは、若者を中心にすっごく英語が得意だったのが印象的。旧宗主国の言語を排除した結果が今のベトナムカンボジア。
台湾
台湾も、第二次大戦までは日本領だったけれど、今では日本語を話す台湾人は少ない。若い世代は、日本文化に興味を持って日本語を学び始めた世代もいるけれど、それは一部の日本ファンな人だけだ。
インド
一方英国領だったインドでは、今となっては現地語よりも英語の方がプライオリティが高い印象がある。上流な家庭では家庭内の言語が英語だったり、出身地の違う同士の共通語はオフィシャルに英語になっている。出身地の違う学生が集う大学の授業も英語。旧宗主国の言語を母語として採用した心の広い国だ。
ウズベキスタンの場合は?
ウズベキスタンの場合は、宗主国というわけじゃなくてソ連邦の一部だったのだけれど、独立して20年。今は街にロシア語とウズベク語が綺麗に?混在している。今後20年、ベトナム路線、インド路線のどっち路線をいくのがいいと思う?
個人的には、インド路線じゃないかなーと思っている。その理由としては、ウズベキスタンは、今でも周辺のトュルク系(カザフ、キルギスなど)との意思疎通に露語を使っているわけだし、もっと広くCIS諸国(ウクライナ、ベラルーシなど)と連携することもできる。ロシア語はインドにおける英語の位置づけとおんなじじゃない?中央アジアの大トュルク文化圏の共通語はロシア語なのだから。
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