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大陸性ステップ 旅と音楽。

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ЦУМ(ツム)という国営デパート

ЦУМってどうなのー、って誰に聞かれているわけでもないのですが、ツムについて書いてみます。

どんな店?

タシケント中心部にある、三階建てのでかい国営百貨店です。ただ、日本みたいに人が集まる感じでもないし、子供向けの遊具もないし、静かに佇んでいます。店内に入ると、人があんまり居ない。薄暗い。商品は、手に触れられないガラスのケースの中に飾ってあります。その向こうには店員がたいてい椅子に座ってお菓子を食べていたりお茶を飲んでいたり。そして、店員たちの態度は多分日本人には異様に見えると思いますが、無言で客を睨み付けてきたり、客から目をそらして携帯をいじっていたり。絶対に商品を薦めたりセールストークをしたりはしない。今、ツムで見かけるお客はおのぼりさんか外国人の観光客くらいでしょう。

どこかに似てるぞ・・・

実は、この百貨店にそっくりの店を知っています。あれは1992年の中国。飛躍的な経済発展の直前の中国の、国営商店です。いわゆる、商品を服務員が「投げて寄越す」ことで有名な社会主義商店、そこにそっくりなんです。今の中国にはそんな店はありません。まさか20年の時を経てタシケントでそんな店に遭遇するとは思いませんでした。

昔の中国の国営商店も同じですが、店員は、たくさん売っても売り上げが無くても、一定の給与が保障されているので、働けば働くだけ損だと考えているようです。典型的な社会主義ですよね。

現地の人の声は?

現地の人は、ツムなんてすっかり馬鹿にしていて、あそこは、商品を見に行くようなことはあっても、買うことは無いね、と言い切る人が多いです。なぜなら、今のタシケントは自由化されているし、バザールへ行けば同じものが値切って安く買えるのですから、わざわざ定価で態度の悪い国営スーパーで買う必要は無いんでしょう。国営スーパーでしか舶来品が買えなかった時代ではないのです。

私はわりとツム派

ただ、私も同じ意見かというと少し違っていて、何よりきちんと値札がついているのが、日本の資本主義で育った私には安心できるのと、ちゃんとした品質のものが、一箇所に、揃って売っているというところがツムの良さだと思っています。タシケントの市内には、あちこちに市場が点在していて、あれを買うならあそこ、これを買うならあそこ、という具合に、それぞれの市場に商品の特色があります。しかも、値札が無いのでいちいちバーゲニング。足もない、知識もない、言語も話せない外国人には、現地の人のように買い物をするのは難しい。その点、ツムはなかなかいいデパートだったりします。

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自閉な子供→ヒッピー→フリーター→IT会社員→ウズベキスタンで協力隊→無職→近所に就職。今後はたくさん旅をします。ときどき音楽の話題も。

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