新キャラ登場
最近、職場に新しいキャラが登場した。バホディル君といって19歳のインターン生らしい。
登場したといっても、誰に紹介されるわけでもなく、気づいたら出入りしていた、という風情の彼はエンジニアのアクバル君の下について、見習いみたいな身分らしい。
先日、自分の執務室にいると、その新しいインターン生がやってきて、私が座る椅子に無理やり腰掛けて、一時間ばかりちょっかいを出された。こちらの人は妙にスキンシップを厭わないところがあって、男でも女でもひとつの椅子に二人で座ったりする。
「何してるんですか?」
「この緑のアイコンはなんですか?(Evernoteのこと)」
「アドノクラスニキ(こっちで流行ってるSNS)はやってないの?」
「Agent(こっちで流行ってるSNS)は?」
「俺の名前日本語で書いて、送って!」
「メアド教えて」
「モイミール(こっちで流行ってるSNS)でフレンドリクエスト、して!」
等々。
ノリが初めて外人を見た田舎の中学生みたいなので、笑ってしまった(実際はじめてみた外人なのかも知れないが)。挙句の果てには私のPCで自分のSNSにログインして見せてくれたり(なぜ?)、私の携帯でどこかにかけているので、何をしている?と聞くと、「すみません、俺の電話チャージ切らしてます」だって。
なんてアグレッシブな19歳。私が19歳のときは知らない40近い外人の椅子に無理やり腰掛けてあれやこれやちょっかいを出す勇気は無かった。コミュニケーション能力の高さは評価できる。しかし総合的には幼い&品が無い。
今までも、22歳くらいのサルバル君とか、コビル君など、若い人はいて、彼らもけっこう荒削りだけど、19歳のインターンと比べるとあれでもだいぶソフィスティケートされているのだな、とわかった。彼らは私の作業中の画面とか覗かないからね、そういうことをすると「タローの邪魔をするな」とチーフに怒られるので。
インターン生、悪い人間じゃないしウズベク人らしく ”超人懐こい” だけなんだけど、することが子供ぽいので、これから偉い人に色々怒られたり叱られたりして大変だろうな、と思う。その後やっと去ったと思ったらすぐにチャットであれこれ話しかけられて、いい加減仕事が進まないのでチャットをオフラインにしたりした。
ところで、1994年生まれ19歳というと、独立後の世代というわけだ。この国の人口ピラミッドを見たところ、今22~24歳くらいの、独立直前の世代がこの国には一番多いってことがわかった。確かに、こちらに来てから会う人会う人が22歳23歳ばかり。日本のベビーブームは大戦の後に起こっていると思うのだけれど、この国では何があったんだっけ・・・と歴史をざっと見てみると、アフガニスタンを侵攻していたソ連が撤退したのが1989年だった。
その後、独立後の混乱期になってまた出生は減少したらしく、独立後の世代(インターン生の世代)の人口は減少している。子供の数も昔みたいに4人も5人もという感じではなくて、タシケントの都市部では2人くらいがちょうどいいというような話も聞く。
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