酒屋で。
ビールを買っていると知らないウズベクのおじさんが話しかけてきた。酒臭い、若干興奮気味?
はじめ、ロシア語で話されたのだけれどよくわからなくて、ウズベク語で話してくれません?と言ったら、ウズベク語でまた一通り話してくれた。
テンションから言うと、なんだかお説教されている感じ? で、言葉の端々にコリアが~、イランが~、ウズベクが~、という単語が混ざるのでピンときて、
「もしかしたら、サッカーの試合の話ですか?」
と聞くと、そうだよ、サッカーの話をしているんだよ!とのこと。
最近、サッカー界でイランとコリアがどうのこうの、というと、下世話なインターネットニュースでさかんに取り上げられている中傷合戦の話があった。たぶんこの人は、コリアに対する文句を言っているみたい。
「わかりましたが、私は韓国人ではありません、日本人ですよ」と言うと、おじさんは一瞬あっけに取られて、それから、私を抱きしめて、「それは申し訳ない!てっきり君が韓国人だと思った、君は日本人か、日本のサッカーは素晴らしい!」とべたほめされました。
(抱きしめてくれたはいいがけっこう強いわきがの臭いとアルコール臭でむせそうになった)
たぶん、想像だけれど、コリアはあんなに大きな事を言って挑発したのにイランに勝てなかったし、礼儀がないじゃないか!みたいな話をされていたんだと思います。
彼の話だと、やっぱりイランの立場で話をしていたので、ウズベク人といっても、文化的な背景とも言えるイランに対しては近しい感情を持っている、もしくは彼自身がイラン系の人だったかも知れません。
それから、イランとコリアのごたごた、話題になってるのは知っていたけれど、こんなタシケントの街角でおじさんが興奮するほどの出来事だったんだなぁと、改めて事の重大さを知りました。
サッカーの試合って往々にしてナショナリズムの発露のきっかけになったりするみたいで、私にはちょっとわからないのだけれど、すごいもんですね。
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