出勤すると、サムライヤマダの映画はもう見たか?と言われた。
ぽかーん・・・
サムライヤマダ?
「タイと日本の合作映画だ、16世紀にタイと日本が戦争をしていた時の物語だ、なんだ知らんのか?」といいつつPCでわざわざ再生してくれた。
タイと日本は戦争してないし。
画面ではたしかに日本人みたいな人が刀を振るってるんだけれど、どうも衣装とか刀などの小道具が中華風で、なんだろうこれは、中国の映画じゃないんすか?
中国じゃないよほれ見ろ日本人も出てるじゃないか、と見せられた主演男優は、香港のトニーレオン風。
なんだろうねー、なんだろうねー、と思って調べてみたら、こういうタイ映画だった。
『Yamada: The Samurai of Ayothaya』
アユタヤのサムライ:山田!ってとこか。
日タイ合作じゃなくて、タイ映画。そして、主演が在タイの日本人俳優。日本では未公開、未発売だそうです。内容は、ざっとレビューサイトなどを見る限り、山田長政が忍者に追われ、ムエタイと決闘し、刀を教えつつムエタイを習う、最後は忍者軍団とムエタイ軍団が決闘?・・・ひぇー。
私の胸はあまり高鳴りませんでしたが、ヴェリーマスキュリンなチーフの好みど真ん中の男くさい映画だったようです。
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こちらの人たちはなにやらロシア語のサイトから自由に最新作・名作・封切前作等の映画をダウンロードして見ていますが、コピーライトという概念はまだ浸透していない様子。インターネットからダウンロードじゃなきゃいいのかと思って、しかるべき店(Nirvanaという大手チェーン)でしかるべき値段で買ってみたらやっぱり海賊版(普通のDVD-Rと印刷機で刷ったジャケットでパッケージされている)だったっていう落ちでした。正規版のメディアなんていうのがどこにも売ってないのですな。オリジナル音声に無理やりロシア語のアテレコしてる非常に聴きづらい米ドラマFriendsを買ったのです。ロシア語と英語が同時に聞こえてくるし、女性の声をおっさんが当ててるので混乱必須。
でも国としてはやはり問題意識はあるようで、最近は違法ダウンロードをやめましょう、権利を守りましょう、という啓発CMを流しています。ダウンロードをすればするほど家財道具が無くなっていくっていう欝なCMです。
日本は昔からコピーライト、著作権関係うるさいので、レンタル屋がビジネスになるのも必定だったと思うのですが、ロシア語圏のこういう状況、アメリカが口出しできないのかな、一番口出ししそうなのに、やっぱりロシアには文句いいづらいの・・・などと思います。
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映画「山田」ですが、チーフはどうもこれが歴史的な、史実に基づいたストーリーだと思っている節があり、俺は歴史映画が好きなんだと満足げなので、無碍に否定すると機嫌をそこねそうだし、座りが悪い感じ。エンタメとして楽しむだけならいいんだけど、忍者軍団が山田長政の命を狙ったり、山田長政あんどムエタイ集団と忍者軍団が決闘したりしないでしょ、やはり。
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