うちには味噌があるけれど、パンとバターの生活をしているのに、スープだけが野菜の味噌汁というのはなんとも食い合わせが悪いような気がして、一向に減らない。
味噌を使った料理は好きな筈なのに、冬の間はナスも高かったから、ナスの味噌炒めももう少し先だし、豚のみそ焼きにするにも、豚肉も売ってないし(※)、どうしようかと悩んでいた。
(※)豚肉は、遠いバザールまでわざわざ買いに行けば売っている。でも、ロシア人しか食べないものなので、高い。近くのスーパーで安価に買えるもの以外は私の中では無いことになっている。
味噌が無いときは、味噌さえあればなんとかなると思ったりもしたけれど、いざ手に入ったら使わないのだから、具合が悪い。
いっそそのまま舐めなめしようかと思ったが、そういえばこの街にはハーブ類がたくさん売ってる。あさつき(わけぎ)のようなものや、フェンネルの葉など。しかも、安い。
味噌とたっぷりのハーブ類を混ぜたら、ご飯のおかずになるかも知れない。
さっそくスーパーでフェンネルと青ねぎを買ってみた。刻んでどんぶりに入れて、味噌は、アルコールを飛ばすために少し火であぶってから、どんぶりに入れて混ぜた。
混ぜながら、これに似た料理を前にもしたことがあるような・・・と考えていた。そうだ、なめろうだ。なめろうも、いわしといろんなハーブを味噌で和えた料理だった。いわしじゃなくても、オクラでもなめろうっぽいものが作れるので、時々作っていた、オクラのなめろう。
出来上がったハーブ味噌は、やっぱり味噌が強すぎてしょっぱかった。でもフェンネルが思いのほか味噌にぴったり合っていて、良い風味。これにゴマとかごま油を和えたら韓国風になるのだろうか。
夏になったら、子供の腕くらいの大茄子が出回るので、よく焼いてぐずぐずになった茄子の実をペーストにつぶして、ハーブと味噌で和えたなめろうもどきを作ってみようかと思う。
ただならぬ、色合い。先日の夕刻。
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