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大陸性ステップ 旅と音楽。

旅や音楽の記録。

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お金の話(2) 東京は異常な消費社会

食費10000スムが高すぎる話を書いたついでに、こちらの人の消費パターンについて書いてみる。

給与は200ドル程度(独身20代インターン)

家賃はなし(親と同居)
朝食:家で食べる
嗜好品:タバコ一日2本(0.1ドル)飲酒はしない
昼食:バザールで3000スム程度
通勤:徒歩通勤
夕食:家で
携帯電話:一回のチャージに3000スム程度
娯楽:月に一度くらいインターネットカフェでゲーム(価格は不明)

こんな感じで、現金が必要なのは携帯のチャージ、昼食くらいで、それぞれ3000スムくらい。娯楽も、たまに友達とインターネットカフェへ行き対戦ゲームをする程度で、殆ど現金を使っていないように見える。現金を使うような場所も、現金で買いたいようなものも特に無いのだ。

これは独身者の場合なので、所帯を持つと当然家族全員の食費、アパートに住めば光熱費が必要になる。

一方私はというと、食費は昼食は10000スム、そのほか食材は毎日なにかと7000~10000スムくらいは買っているし、タバコも20本パケットで買ってるし、通勤交通費だけで2800スム使っている。ビール、ウォッカ、インターネット代金、テレビ代金。娯楽がないないと嘆きつつ、酒、インターネット、テレビの娯楽に費やす金額は多い。

これが例えば東京に住んでいれば、携帯とインターネットにお金を使うのは当たり前だし、コンビニがあれば何か買ってしまうし、ファストフードや弁当は安いのでつい利用してしまうし、友達に誕生日があればモノを買い、外食をし、飲みにいき、いちいち交通費を使い・・・と、異常なくらいの消費社会なのかもしれない。安い安いといいながら、人にお金を使わせる社会が出来上がってるように思える。

東京ではちょっと飲みにいって5000円使うとか、当たり前のようにあるけれど、そういうの本当にいいのかなぁなんて思う。近所の友達と公園で買ってきた発泡酒飲めば500円以内で飲み会できるのに。

消費社会がいいのか、悪いのか、わからないが、日本はバブルの頃とは違って、低収入でやりくりするような社会になりつつあるものと思うので、ここはウズベク人を見習ってお金を使わない暮らしというのを試してもいい頃だと思う。コンビニも商店もファストフードもあんなにたくさんは必要ないだろう。



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お金の話(3) プラスチカと呼ばれるカード

タシケントで会社や国の機関に勤めるような人はたいてい、プラスチカという電子マネーカードを持って
いる。電子マネーなんてハイカラなもののわりには、一見すごい普及率なのだが、じつのところ、給与の半額がカードにチャージという形で支払われているから、強制だ。

プラスチカは、タシケント市内だと乗り物、多くの商店、スーパー、レストラン等で利用できるので便利だが、バザールや個人商店や、小さなコンビニでは使うことができない。

当然、キャッシュじゃなくてバリューなので、現金化したり外貨に交換したりすることもできない。たんす貯金も難しいだろう。やはり、けっこう不便なものらしく、街中でお金を使おうとすると、「カードで俺がかわりに払っておくから、現金を俺にくれ」という申し出をされることも多い。

知らない人に「カードで払ってあげる」と言われるのは不審なので、多くの国ではそのような行為は歓迎されないと思うが、タシケントではけっこうある話だ。

また、ご飯を誰かと一緒に食べに行くときに、誰か一人がカードで払って、払った彼に現金で自分の分を払うということもよくある。そういうときは、間違えられないように、自分が幾ら分食べたのか会計の際にきちんとチェックしにゆく。

電子マネーというのは、現金だけを使う社会から一歩進んだ、便利な方向への進化で、使う使わないは各人の自由のはずなのだが、どうもそうじゃなくて、管理するため、または何かを制限するために応用されているような気がしてしまう。


お金の話(1) 一食10000スムでも高すぎます

先日、医療機関めぐりをしていたときに、確か一日目にドライバーも含め若い3名のウズベク人と昼食をした。会計が48000スム(約24ドル)で、一人12000スム(約6ドル)だったのだけれど、どうも金額が高すぎたようで、翌日はドライバーは昼食不参加、もう一人も、12000スムなんて一日の食費だよ、とぼやいていた。

私は普段、30、40歳代のディレクター級の人と昼食に行っていて、一食10000スム(5ドル)以上使っているので、特に高いとは思わなかったのだけれど、20代の人たちには10000スムというと、ひどく高い食事になるらしい。

普通の若いウズベク人が何を食べているかというと、バザールでお碗一杯のプロフ(トッピングなし)を3500スム(2ドル弱)で食べていたり、ソムサという三角形のミートパイ一個とお茶で2000スム(約1ドル)くらいで済ましていたりする。粗食だ。

看護師や、インターンなどの若い人の給与はだいたい200ドル/月程度だそうだ。親の家に住むので家賃はかからないが、それでも携帯代を払って洋服を買って、タバコを買うなどしてたら1日の生活費は5ドルくらいなものだろう。一食10000スムなんて使ってたら一日の生活費を使い切ってしまう。

一食にソムサ一個なんて粗食だなとも思うが、こちらの食事は油が大量に含まれるので、10000スム出してパン+米+肉料理にスープなんて食べると、あっという間に肥満してしまう。意外と3000スム(1.5ドル)以内くらいで食べていたほうが健康的なのかも知れない。

外国人カフェなどでビールでも飲もうものなら3万、4万スムは当たり前だが、ウズベク人からしたらバカバカしい浪費をしているように思われるだろう。


気は優しくて力持ちなウズベク人

ウズベク人は気性が荒いか、、というと、日本人に比べたらだいぶ穏やかで大人しい人々といえます。

このあたりの人たちはなかなか怒らないです。はたからみてると、「そんな扱いを受けて、そんなことを言われて、なんでキレないの?」と不思議に思うことも多いです。怒られてもさらーっと受け流すか、忘れちゃう人が多いようです。あまりにものんびりしているので、隣で聞いている私のほうが代わりにムカムカしてしまうこともあります。

街で酒が買えなくなっても文句ひとつ言わないし、携帯電話会社が突然サービスを停止して、チャージしたお金が何ドル分も残っていても文句言わないで、別の携帯会社のSIMカードを黙々と買いにいくような人たちです。外貨の購入が禁止されたり海外に持ち出しが禁止されても同様。

同じことが日本で起きたら、せっかちで怒った人々で大騒ぎになることでしょう。

かりに、ここの人たちが日本人ほか東アジア人みたいにせっかちで怒りっぽい人々だったら、もともと肉食で体格のごつい人々なので、あちこちで流血の惨事になってしまうと思います。想像するだけで怖いです。だから、ウズベク人が穏やかな人たちで本当によかった、と思います。

このあたりの諸民族の中で、たとえばキルギス・カザフ・ウズベク・タジクの中で、誰が怒りっぽくて、誰が穏やかで、といった小噺もあるみたいですが、国民感情のバイアスもかかってると思いますので、あまり信憑性は無いのではないかと思います。あちこち行った人に聞くと、ウズベクよりキルギスのほうが物静かと聞きますが、一方でしょっちゅう騒乱が起きるのはキルギスです。

物静かで怒らないのはいい面ですが、人々はその前提でけっこうずうずうしい所もあって、カメラ忘れたからカメラ貸して、ノート忘れたからノート貸して、お前のノートに必要なこと書いちゃったから今晩貸して、明日返すから、とか言われます。ウズベク人はそれでも怒らないのでしょうが、私は日本人だから怒りますよ(笑)

出張に行けました~

2/19

今日は出張に行きました。

三日間延期になった末です。二日間都合がつかなかった若いドライバーですが、普通ににこやかに何も無かったように来ていました。

(二日間ぶっちされたドライバーって日本だと別の人お願いします、って感じになると思うんだけど、この国では違いますね)

まず一番郊外の方にある病院へ。外科専門病院だそうです。教授室が普通に病棟の病室の並びにありました。PC室へ行く途中に普通にオペ室の前を通りました。

つまり手術室なのですが、ほんとに普通に、患者さんが歩き回ってる廊下の扉の一つが手術室(Операция хонаси)で、中は薄暗くて、建て付けの悪い扉が半開きになっていたので、ここに入る患者さんはさぞ不安だろうと想像してしまいました。

二番目は小児感染症専門病院です。ここの医局長さんが、とてもフレンドリーな方だったのですが、見た目が日本人そっくりで、どっかの土木屋さんの社長さんみたいだったので、おかしかったです。

三箇所目は内臓疾患と職業疾患(??)の医局で、本学の学生が多くインターンとして勉学&労働してました。

やっと終わりましたよー。今日もトイレに行けませんでしたけど、途中でソムサを食べる余裕はありました。ソムサ屋のトイレは壊れてました。

会話の行き違いに悩んだこと

2/19

ある日の会話の行き違いのこと


ある同僚との会話です。

彼は、同僚の中でも英語が得意(通訳の資格を持っている)、広くITの知識もある、かつあんまり立場が偉くないため、実際一番頼れる、私にとっては頼りやすい人です。

この前、廊下で立ち話をしている時に、ちょっと会話の行き違いになって、30分も話し込んでしまった顛末。(長くなりますが)

「今度のプロジェクトは携帯電話のモデムでやることになったから」
「俺、UcellとBeelineにもう行ってきて・・・」
「Ucellはプランが少なくて駄目だから、Beelineで・・・」
「BeelineならVPNのプランもあるし、いいんじゃない?」

などというのです。

しかし、まだ拠点のリストを作っている段階で、ネットワークのトポロジも何も決めていない段階なので、携帯のモデムだろうが電話回線だろうが、それを決定できる段階ではありません。

「は、何言ってる?まだトポロジも何も決めてないのに!」
「まだ我々はリストさえできていない段階でしょ?プランニングさえこれからなのに、接続手段なんて決まってるわけがないじゃない?」

と言ったら、ちょっと口調が強すぎたのか、私がすごく怒っていると思われたみたいで、

「そういうことじゃないんだ、聞いてくれ」
「BeelineにはVPNのサービスがあって・・・」
「ISPに比べても安いし・・・」
「価格比較を見せるからブラウザを貸せ」

と彼は言う。

「だから、我々はまだそのフェイズではないし・・・」
「第一、この問題にResponsibleなのは私とディレクターで・・・」
「私とディレクターが決めていないことなのだから、まだその段階ではないの!」

と答えると、

「何が問題なんだ!俺が何か悪いことを言ったのか」
「俺は何も決めていないし、ただのプランとして言っただけなのだ」
「俺はただ言われて情報収集をしているだけなのだ」
「あなたは誤解しているんだ」
「俺は英国人じゃないから正確な英語は話せないのだ」
「あなたは専門家でボスだ、俺は下っ端なのだから、俺がプランを決めるわけないじゃないか」

と言われました。最終的に私が怒って下の立場の彼に自分を卑下するような発言を「させた」みたいになってしまったのです。

何が悪かったんだろうかと思いますが、

ひとつはプロジェクトの中の彼の役割というのが私にはいまいち判っていない。ディレクターからは彼がどういう役目で参加しているのか聞いていないので、どうしてそこまで突っ込んだ発言を彼がしたのか理解できない。

ふたつめは、単に決定していないことを、決定しているように言われたのでそこをはっきりさせるために、あえて白黒はっきりさせた言葉遣いを私がしたこと。(怒ってると思われたのはこのせいかも) "Tell me who decide that?" "Tell me who told you that?" "I don't think you are responsible for the planning of Network connection." とか。

みっつめは、彼が後半言い訳みたいに同じ言葉を何度も何度も繰り返すようになって、一回聞けばわかることを何度も言われたことで私が苛立ってきたこと. "What's the problem, Taro?" って五回も六回も言うんだもん。Problem じゃなくて質問してんです与。※あとで思い出しましたが、インドの商人のくどさに通じるものがある。

もうひとつは、自分自身責任ある立場のはずなのにプランニングのプロセスが無いまま始まってしまってる感じがしていて、そういう不安が背景にあるのかな、と思います。これは私のせいですね。

印象的だったのは彼の釈明?の仕方っていうのがすごくウズベク式だと感じたこと(強調したい点は何度も何度も繰り返すとか、割と感情に訴えかけるとか"俺とお前は友達じゃないか"みたいな、その割にはちゃっかり"あんたが誤解している"、っていうワードをさらっと言うとか)。

結局、私は誤解していて、彼は単に自分のアイデアを喋ってみただけ、ってことで双方納得したんだけど。自分としては怒ってもいないし、不明な点について説明を求めただけだったので、そこまで大掛かりなトークになると思ってなくて、疲れました。

ちなみに、特に仲たがいしたわけでなく、やっぱり一番頼りやすいのは彼なので、今日も仲良く一緒にランチ行きましたよ。

今日も出張には行けませんでした。

今日も出張には行きませんでした。

ことの顛末を説明しますと、今、15箇所の拠点を巡回する業務を進めていますが、現時点で11箇所済ませて、あと4箇所の訪問が延び延びになっていました。

前々回、前回は当日に、ビデオ会議があるから、車が用意できないから、という理由でキャンセルになって、今日も、ドライバーに連絡したところ空きがなく、行けないということになりました。

個人的には、今日は熱があって休みたかったのに出張があるということで出社していたので、それでお昼ごろになってやっぱり行けない、といわれるとがっくりです。

前回も書いたですが、どうして前日までに車とドライバーの手配をしておかないのか、理解できません。

この国で仕事をしていて思うのは、準備をしないということと、プランを立てないということの二点です。

何かこっちの文化で先の予定を立てることにタブーがあるのか、などと思ってしまいます。

要因としては、下の人たちは基本的に指示まちで、上司の言われたときに言われたとおりにすれば仕事になっちゃうから、自分で考えないというところがあります。

そして、上の人は、頭の中にプランがあるのでしょうが(あると願っています)、それを下の人に共有しないことと、指示の出し方が「すぐに、これを、やれ」という命令なので、命令された側が予定を立てる暇が無いというところ、あります。

もっとも、上の人の上の人や、そのもっと上の人もそういう風に、指示を出されたらすぐに動かないといけないように動いているので、どうしても場当たり的になってしまうのかも知れません。

日本の大企業も昔は基本的にトップダウンで、今でも中小企業ではそういうところあるかと思います。私が勤めていたときは、トップダウンではありましたが、各個人はきちんと予定を立てて上司とコミットする必要がありましたが。

社会の構造なのでそう簡単に変えられるとは思えないです。



В Ташкенте.

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自閉な子供→ヒッピー→フリーター→IT会社員→ウズベキスタンで協力隊→無職→近所に就職。今後はたくさん旅をします。ときどき音楽の話題も。

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