今朝、出勤して通りを歩いていると、道路を挟んで向こう側に同僚が2人歩いているのが見えました。
すると、その先で、女性がつるっと見事に滑ってしりもちをついてしまいました。今、踏み固められたり、解けた雪がまた凍って、タシケントの路上は大変危険です。
同僚のひとりIさんが、丸っこい身体をポテポテポテっと走らせて、女性を抱え挙げているのが見えて、ああいい人だなぁと思いました。
Iさんはロシア語を母語とする西洋人ですが、お名前はドイツ系の名前で、ドイツにルーツを持つそうです。だから、ウズベキスタン人といったらいいのか、ドイツ人というのか、ロシア人というのか、わかりませんが、あまりそっちに踏み込んだ話は聞いたことが無いです。マハラで育ったのでウズベク語もネイティブ並みに話すことができて、ウズベク人いわく、顔を見なければウズベク人だと思うとのこと。
性格はさらにウズベク・ムスリムらしく、個人主義じゃなくて、人と人との助け合い、人情を重視しているので、ウズベクでもムスリムでもないけれど、だいぶウズベクな性格をしています。(そこがたまに厄介と思うこともありますが。)
一方で彼のパートナーであるところのセンター長はサマルカンド出身の100%ウズベクだけれど、ロシア語でビジネストークをしてるし、豊富な海外経験にも裏打ちされた、時に冷酷と思えるくらいの論理的、合理的な人で、ビジネスに義理人情をはさまない、私の印象では「西側の人」といった風情です。
義理人情を備えたアジア的な欧州人と、きわめて合理的でビジネスライクなアジア人の同僚の対比は興味深いなぁと、つるつると滑りそうになりながら出勤したのでありました。
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ウズベクの若者は、普通の革靴やスニーカーで、凍った路面でスケートみたいにつーっと滑る遊びを好むようですが、あれは身体能力の高いウズベク人だからできることで、私は歳だし身体能力も低いので見てるだけで怖くてしかたがありません。はい。
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