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大陸性ステップ 旅と音楽。

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自分の存在を相手に認めさせるためにおしくらまん10

地下鉄で切符(トークン)を買うために待っているとき、中年の女性が隣にやってきて、かなり物理的にグイグイと私を押してきました。
 
これはどういう合図かというと、私に先に買わせろ、ってことで、つまり割り込みです。
 
日本だと、列を作るときに後ろに行儀よく並ぶのが普通ですが、ウズベキスタンだと、普通は真横にかなり密着して並びます。こちらに来た当初はもう、それだけでびっくりしていました。
 
若い男性などだと、ただ真横に並ぶだけで割り込みはしないのですが、特に中年の女性などだとあからさまに先に並んでいた私より先に札を窓口に出して、割り込みを成功させたりします。
 
昨日も、そういう無理な割り込みのせいで窓口の係員が混乱して、私から1000スム受け取ったばかりなのに、「貰ってない」と言い張ったので、急いでいたのもあってカチンときて、私にしては大声で抗議しました。
 
「1000、セーーン!ワタシ!アゲタ、アゲタ!セン、アナタ!アゲタ、アゲタ!」ってね、下手なロシア語で。まわりのウズベク人も何事かと見ていましたよ。
 
もう一人の係員が仲裁してくれて結局切符とお釣りをくれましたが、なんとも理不尽で、しばらく不愉快に。
 
ウズベキスタンの人たちは、年長者に対してとか、自分のファミリー(組織、職場とか)の中ではかなり気を使う人たちなのに、その他の場面ではまったく反対、なにかと他人にお構いなしなところがあり、アンバランスなんだなと思います。
 
皆が他人にお構いなしだからこそ、強烈に(ときには肉体のインパクトを伴うくらい)他人に自分の存在をアピールしないといけないのかもしれません。
 
たとえば混んだバスに乗り込むときなど、お行儀よく後ろで待っていても、前の人は自分が乗り込めばそれでOKで、後ろに人が待っているかどうかなんて、まったく気にしていないのです。こんな場合下手したらバスに乗り損ねるかも知れないので、ちょっと身体がぶつかるくらい、他人に自分の存在を示し続けないといけないのかな、と思います。
 
いずれにせよ、こういうところ日本人とはまったく違いますねー。

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自閉な子供→ヒッピー→フリーター→IT会社員→ウズベキスタンで協力隊→無職→近所に就職。今後はたくさん旅をします。ときどき音楽の話題も。

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