今回は外国からのゲストが多かったので、学内から英語の得意な学生たちを12名ピックアップして、ボランティアとして運営に加わってもらいました。
空いた時間には彼らとずっと話していたのだけれど、それがとても面白かったです。
普段、ウズベキスタンの若者と話す際には、通じないロシア語とかウズベク語でやっとの思いで話すので、大事なところが伝わらなくてもやもやすることが多いのです。ところが、今回の12名の若者は、Toeic900点弱の私よりはるかに上手に英語をぺらペーらと話すので、意思疎通のなんと楽なことか!
それで、普段知りたいと思っていたいろいろなこととか、たくさん聞くことができました。彼らも、日本という国にいろいろ興味を持ってくれていて、普段から知りたかった日本のことをたくさん質問してくれました。
ある子は、「日本には、『武士道』という本があって、そこに書かれている生活の規範どおり生活している」と思っていたそうで、その、イスラムと微妙にまじった武士道感が面白いと思いました。
別の子は、まだ日本には侍の精神が強く残っていて、ウズベキスタンにあるような、トップダウンな家長制度のもと、侍の精神を持った人々が住んでいると思っていたそうで、残念ながらそれはもう崩れ去っていると説明すると、ひどくがっかりとされてしまいました。
そうそう、私は、ウズベキスタンに来てはじめて、あの逸話を知っているウズベク人に会いました。
あの逸話というのは、日本人の抑留者がアリシェルナボイー劇場を建てて、そのため、1966年の大地震においても、劇場は倒れなかった、という逸話です。
私は、正直その話があまり好きじゃなくて、なぜなら、海外で評価される日本人、というのを大げさに報道して、自己賛美するようなのは、あまり謙遜を好む日本人らしくないと思うからです。現実にこちらに来てから、そんな逸話を知ってるウズベク人にも会ったことが無いので、そんなものだよな、と正直思っていました。
でもある学生が、日本で報道されている通りの逸話を私に話したので、妙にびっくりしました。「震源地がナボイ劇場だった」という尾ひれまでついてました。知ってる・知らないというのは、家の教育の程度によるのでしょうか。日本人は偉いんですね、と言われるのは、嬉しかったですよ。
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