いまいち行きかたがわからない、旧ソ連、中央アジア。いろんな経路を検討してみるシリーズ、今回はキルギス編ですよ。
首都はビシケク。東洋のスイスと呼ばれているそうです。おもな観光地はイシククル湖とか、天山山脈になるのでしょうか。首都まで行けてもそっから先の移動に時間がかかるので短い旅程ではなかなか行けない国ですね。
# なお、価格は執筆当日からおおよそ2ヶ月先の同一週の料金です。評価の中で深夜発、とあるのは、仕事が終わってから搭乗できる深夜便という意味で、私にとっては有難い。
さて、日本からキルギスへ行ける航空会社ですが、おもに
1 モスクワ経由アエロフロート
2 トルコ経由トルコ航空(ターキッシュエアラインズ)
3 インチョン経由エアアスタナ
が選べるようです。
ほかにもタシケント経由ウズベキスタン航空などが所要時間短めなのですが、日程の関係でベストな旅程が発券できず。後述します。
1 モスクワ経由アエロフロート
SVO(モスクワ )-FRU(ビシケク)間にSU(アエロフロート)は毎日2便就航していて、成田からの接続に便利なのは、夜行のSU1882(往路)と夕方のSU1881(復路)です。
◆SU263
NRT発12:00
SVO着16:10
SVOでのトランジット5.5hrs
◆SU1882
SVO発21:55
FRU着5:05
20:15
◆SU1881
FRU発16:20
SVO着17:55
SVOでのトランジット1hr
◆SU262
SVO発19:00
NRT着10:35
15:00
\103,000
#行きが20時間帰り15時間なのでまあまあ、現地発着時間もまあまあ、なによりDailyなので旅程を選びやすいのが良いところ。価格もだいたい10万円切るくらいです。秘境に行くことを考えるといろいろ便利です。
価格 ★★☆
トランジット時間 ★★★
旅程の組みやすさ ★★★
総旅行時間 ★★☆
深夜発★☆☆
現地発着時間★★★
合計14/18点満点中
2 トルコ経由トルコ航空(ターキッシュエアラインズ)
次はトルコ航空ですが、イスタンブル(IST)-ビシケク(FRU)間は2往復/日で利便性はアエロフロートなみですが、時間帯が悪く、イスタンブルで長ーいトランジットを強いられる。
◆TK53
NRT発 22:30
IST着 4:40
ISTでのトランジット14.5hrs
◆TK342
IST発 19:05
FRU着 3:15
31:40
◆TK343
FRU発 14:30
IST着 17:25
ISTでのトランジット8.5hrs
◆TK52
IST発 1:40
NRT着 19:10
20:40
\190,000
#なるべくベストな旅程でも行きが30時間以上、帰り20時間以上かかり、お値段はなかなか高めで20万とかするので、ちょっと選びたくないですね。加えてトルコの政情不安でリスキーだからトランジット時間に散策もちょっと今は避けたいし。夜便の利便性がなくなってしまいます。なおイスタンブル(サビハゴクチェン空港)からビシケクへはペガサス航空も2便/日飛んでおり価格も安め。別の航空会社でイスタンブルまで行ってペガサスに乗り換えというのも手段の一つです。トルコってトルコ民族国家へは密に結びつきを持っているのですね。今回知りました。
価格 ★☆☆
トランジット時間 ★☆☆
旅程の組みやすさ ★★★
総旅行時間 ★☆☆
深夜発★★☆
現地発着時間★★★
合計11/18点満点中
3 インチョン経由エアアスタナ
じつは時間的に一番メリットがあるのがこのルートで選び方によっては往復ともに12時間でキルギスにいけてしまいます。アルマトィービシケクにDailyのエアアスタナがあるので、なんとかアルマトィまで行けばいいわけです。日本からアルマトィへは、タシケント同様多数の同胞を抱える韓国系航空会社がベスト・・・と思って調べてみたら週2便しかなかったです。
◆OZ107
NRT発9:00
ICN着11:30
ICNでのトランジット1.5hr
◆KC910
ICN発12:55
ALA着16:45
ALAでのトランジット1.5Hr
◆KC109
ALA発18:00
FRU着18:55
12:55
◆KC110
FRU発19:55
ALA着20:45
TSEでのトランジット2.5hrs
◆KC909
ALA発1:50
ICN着10:30
ICNでのトランジット4.5hrs
◆OZ106
ICN発15:10
NRT着17:30
18.5hrs
160,000
#このプランだと行きが12時間、帰りが18時間なのでアエロフロートなどよりだいぶ楽、なのですがエアアスタナのICN便が週1往復しかないため、月曜出発、金曜現地発限定なのです。残念。かなり自由な旅程で行ける人向け。なお、このALA-ICNのKC909をアシアナ航空に変更すると帰りも12時間程度の所要時間で済みます。お値段は若干上がりますが。
それとすっごく気になることですが、NRT-ICNのアシアナ, ICN-FRUのエアアスタナを別々に買うとかなり安上がりで、前者が約3万、後者が約7万で10万ちょっとで行けます。通しで買うと16万。なんでだろう。別々に買うと、特に荷物を預け入れている場合、往路のインチョンのトランジットができない可能性があるからでしょうか。私ならICN-FRUのエアアスタナだけ7万で購入して、東京ーインチョンは適当にLCCで移動すると思います。なんだかモヤモヤしますね。
価格 ★★☆
トランジット時間 ★★★
旅程の組みやすさ ★☆☆
総旅行時間 ★★★
深夜発★☆☆
現地発着時間★★★
合計13/18点満点中
総評
やっぱり、キルギスは旧ソ連諸国の中でも秘境だな、と思いました。なかなかデイリーで飛んでなかったり時間が悪かったりして、短い休みではたどり着かないです。その中で確実に行けて時間もお金もそんなにかからないアエロフロートがやっぱり一番ですかねー。機内食美味いしなー。でも私はたぶん使わないと思います。エアアスタナもマイレージたまらないのが難点。もしウズベキスタン航空を買えるのならなにより時間がかからないのでマイル捨ててでも選ぶのですが。ワンワールドひいきの私としてはカタール経由でイスタンブール(SAW)まで行ってペガサス航空乗り換えを選ぶと思います。時間はかかりますが。
番外。ウズベキスタン航空。
ウズベキスタン航空は日本ーウズに週2便、ウズーキルギスに週1便定期便を飛ばしていて、行きは火曜日、帰りは木曜日にかなりベストな乗り継ぎができるのですが、往路のタシケントでの乗り継ぎが1時間30分しかないせいか、そのような発券できません。もしも可能なら往路も復路も12時間程度で移動できるのに。TASなんてあんな小さな国際空港で1時間半の乗り継ぎを禁止してるのってウズらしいナンセンスですな。
往路 毎週火曜日 HY528-HY777 11:05成田発 同日20:15ビシケク着(もし発券できれば)
復路 毎週木曜日 HY780-HY527 18:40ビシケク発 翌日9:55成田着
復路だけは片道で買えるので話のネタにHY(ハヴォユリ=エアラインの略)に乗ってみたい人は片道で買ってみて。なお機内では撮影禁止です。
PR