Niall Horan Flicker Sessions 2017 東京公演を見ました。
六本木駅から告知がされていて気分↑
会場入りはまるでテロ警戒中の空港のように、荷物検査に金属探知機を利用したボディーチェックと、厳戒態勢。先日のマンチェスターでのできごとがあったので仕方のないこと。
会場は10代くらいの女子がメインで、それぞれスマフォを構えて開演を待つという今風の風景でした。
この腕たちを見よ(うで疲れないのかな
気さくにおしゃべりを交えつつスタートしたステージは、未発売のアルバムに収録予定の曲がほぼすべて。なつかしのチルアウト系フォークロックといった風情で、きっとソウルミュージックも好きなんだろうな、という作風。予備知識がなければワンダイレクション出身とはわからないです。
MCでは、「アルバム発売前にこうして曲をお披露目するにはいいステージだと思った」と、小規模な会場を選んだ理由も。
Flickerが次のアルバムタイトルになるそうで、表題曲のFlickerを演奏する際のMCでは、この曲は自分にとってとても大事な曲で、この曲ができたことによって他の曲も次々とできあがった、というMCもありました。
ときおり、「ありがとう」と日本語をはさむのですが、いわゆる外国人の日本語とは違って、かなりきれいな発音なので驚きました。本来ミュージシャンだから耳で聞いて再現するのは得意じゃないといけないはずだけど、なぜかほとんどのミュージシャンの日本語はカタコトですよね。その点ナイル氏は立派。
15曲くらい演奏したでしょうか、セットリストはたしかすでにダブリン公演のものがBarksに上がっていたと思うのでそちらを見てもらうとして、私の好きなタイプの音楽だったので、気持ちのよい時間を過ごせました。このジャンルでは特に英国だと上手の人がたくさんいるはずなので、頑張ってほしいです。彼の魅力は変に都会ぶらず、率直で正直なところが歌声にも現れていますね。
会場をあとにする際、女子のファンが「途中で眠くなっちゃった」と言っているのを聞きましたが、ワンダイレクションのファンとして来場していたら、全部知らない曲、ジャンルはわりとオフビート、といった公演で興奮を維持するのは大変だったかも知れません。アンコールで1曲だけ1Dの曲を弾き語りで披露しましたが、そのときには会場の空気が一変して、怒号のような女性の「ナイル!ナイル!!」という叫びが響き渡っていました。
バンドメンバーは、ギター、ベース、ドラムス、鍵盤と、バイオリニストで本人含め6人。シンプルです。バイオリンが含まれるのがアイリッシュらしくて、よかった。
会場は、六本木Ex Theater。キャパは2000人くらいでしょうか。バンドメイトのHarryが幕張メッセ(予定)、Zaynがさいたまスーパーアリーナ/横浜アリーナ(結局キャンセルだったが笑)、を押さえたことを考えると異例の小規模会場です。でも、彼のいかにも家でセッションして作りました、という音楽は大アリーナで聴くようなものじゃない気がします。今回の規模は大正解でした。あと、シンプルなバンドサウンドなので、バンドでそのまま再現可能というのが、元1Dメンバーではじめての来日を果たした成功要因かと思います。Zaynなんかだといったんバンド構成に編曲しなおす手間がいるのでしょう。
アメリカのバンドKINGのステージを何度か観て、自宅録音的に自分たちだけで作った音楽だと、自分たちと機材さえあればどこでもライブできるので、小回りがきく。その利点をNiall氏はよくわかってるように思います。
今回21箇所のFlicker Sessionsツアー、欧州3、アジア1、オセアニア1、南米1、残りは北米ですが、アジアの1箇所にバンコクでもなく、シンガポールでもなく日本を選んでくれたのが、私にはうれしかったです。
私は決して1Dファンではないのですが、Zaynのソロプロジェクトとか、DunkirkでのHarryの演技、そしてナイル氏のソロ公演と、イギリスの新しい才能に触れる機会が多く楽しいです。
これは紛れもなくヒット。
ちなみに #paulwellerはもうチケットとってある。
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