9,11,2012
これまで、色々な土地を旅したけれど、なぜか寒いところのことばかり覚えている。
18歳ではじめて船で中国へ行ったとき、上海からなぜか北を目指して満州里というロシア国境へ行った。夜行列車で乗り合わせたグループが白人だったからつたない英語でどこから来たかと聞いてみたら、ロシア人だった。今考えたらそりゃそうだ。でも当時はまったくそういうセンスの無い子供だったと思う。11月の満州里はもうすっかり凍土みたいになっていて、ごみごみしていたのになぜか美しかった!夕日が漫画みたいに大きかったのと蒸気機関車の煙をよく覚えています。
それから冬のハルピン。ピンと凍った空気の中を人民軍のコートを着てぞろぞろ歩き回った。石炭をよく使うのであちこちすすけていて、街が石炭臭かったのが懐かしい。インドではヒマーチャルプラデッシュの山奥で、降雪のために下山できなくなって一ヶ月くらい山小屋暮らしした。色々失礼なこともしてしまったけど、山小屋の彼らは元気だろうか。
暖かい場所、特にビーチで裸でごろごろするのも、サンダルでどこまでも行くのも大好きなんだけど、なぜかあまり記憶には残らない。脳が暑さで緩んでいるのか、享楽的すぎて記憶に残らないようになっているのか、不明ですが。タシケントにも冬がやってきた。ここに住んだことも忘れられない思い出になるんだろうな。
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