15.11.2012
で、こっから先は私的な感想。
私の職場のチーフ、獅子丸さん(そういう意味のお名前です)は、本当に色々と詳しくて、私みたいに通信分野に偏って知ってるタイプじゃなくて、IT技術について広く新しくなんでも知ってる人なんです。知ってるだけじゃなくてちゃんと実用に移す技術力もある。今の職場の常識的なコンピューターネットワークは彼の知識で構築されているのです。
それはこうしてマメに色々と足を運んで実際に目で見たり話を聞いたりして情報を収集しているからなのだなぁと、改めて思いました。批判するポイントも間違えていないし。彼がもし日本で生まれていたら起業とかしていたんじゃないかな。
一般的に、青年海外協力隊員に求められている業務って、以下が柱なんじゃないかと思ってる。
・何も無いところに何か作る
・出来てないところで、できるようにする
井戸を掘って水を引いたり、学校に入ってコンピューターの授業を始めたりするのは「作る」仕事だし、なにかと改善したり助言したりするのは「できるようにする」仕事です。派遣前の訓練とか研修でも、この2つのはしらを中心に教えられるわけ。
でも、私の職場、上の二つに該当しない。
・出来てるところに来ているワケですよ。特に改善すべきことも無いし、予算もあってちゃんとハードウェアを買ってるし、きちんとメンテされているわけ。じゃあ俺何を援助すればいいんだろう?っていうのがちょっと悩み。同僚と豪華なホテルのカンファレンスで新製品の案内を見たりケーキを食べたりして、アフリカで井戸掘ってるような他の協力隊員とは全然活動が違うなーと、思います。
着任したときに、指導ではなくパートナーとして働いて欲しい、と配属先からも言われているのですが、パートナーの意味が最近つかめてきました。とにかく一緒にやる、同意してあげる。同意しかねるなら説明してあげる(同意しかねるっていうことは今まで殆ど無いのだけど)。コンサルっていう仕事が一番近いのかもしれない。
何も知らない人に上から目線で教えてあげるのはすごい楽です。でもね、良く知ってる人に更に何か教えるっていうのは結構大変。こちらもせっかく意見を求められているのだからちゃんと付加価値をつけてコメントしないといけない。そのために情報集めたり、結構頭フル回転させることもあります。なんか全然協力隊っぽくないけど、これも一つの協力隊なんだなって思います。青年コンサル隊笑。
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