ソウルに帰省していた、本学の韓国人留学生Y君が帰国して私のところに寄ってくれて、おみやげの味噌と納豆と、韓国ノリをくれた。なんといい人なんだろう。
私は、ソウルに帰るならついでにテンジャン(韓国味噌)を買ってきてくれないかなー、とぽろっと言っただけなんだけど、まさか出汁入りの日本式味噌を買ってきてくれるとは思わなかった。しかも、厳重にZiplockに入れて透明ビニールテープでぐるぐる巻きにしてくれたところに彼の優しさが垣間見れる。納豆も嬉しかった。
そして、
先日その納豆や味噌を持ち帰るときのこと、私は地下鉄駅で取り調べをされてしまった。
どうもビニールでぐるぐる巻いたそれらが、警備の軍人氏には怪しいものに見えてしまったようで、味噌のアルミの蓋が金属探知機に反応してしまったのもあって、結局全部包装を解いて中身を見せることに。
時間がかかるのでついでに他の荷物も見てみると、なにやら色々と書き込みがしてあるウズベキスタンの歴史の教科書も見つかるし、外人の癖にウズベク語を話すし、これは、あ や し い・・ということになってしまったようだ。
私は必要なドキュメントも全部持っていたので何も非は無かったのだけれど、ミリツィア(警察官)の詰め所に連れて行かれ、パイプ椅子に座り、パスポートの記載事項など色々と質問され、ドキュメントの内容は全部手書きでメモされて、警察官氏はどこかに電話で身元の確認をしていた。
「あのー、ボドムゾール駅っすけど、なんかウズベク語を話す外人がいるので身元の確認願うっす」
となりで聞いているとこういう感じだった。そこか・・・
私たちはウズベク語を話すどころか二ヶ月もみっちり訓練してきているので、話せて当然だし、JICAオフィスのあるボドムゾール駅ならなおさら、慣れてる人ならそういう人たちが通ることはよく知ってるはずなのに、彼はあまり慣れてない人だったのかもしれない。
一緒にいた警察官のほうも、私を連れていく際に、「なんで連れて行くの?!」と言っていたし。
結局、それから偉い感じの警察官が来たり、入れ替わり偉い感じの軍人が来たり、電話確認やらで、30分ほど地下鉄駅に止められていた。
「イヤマタロー? アソウタローとは親戚関係なの?」
と聞かれたけど、いやー、ちょっと違うんですよね。
最終的に問題ないってことになった後も、自分たち(ミリツィアと兵士)が荷物検査はしたけどモノを取ったり暴力を降るっていないことを証明する一筆ここに書いてくれと頼まれて、私は先日税務署員に要らないサインをして各方面から叱られているので、そういうことは、してはいけないといわれています、と断った。
別れ際に足止めしたことを丁寧に謝罪してくれたのでそういうところは良いと思う。あちらも仕事なのだし、お疲れ様です、という感想でした。
ちなみに、はじめて入ったミリツィア詰め所の印象は暗くて、簡易ベッドがふたつと、指名手配者の顔写真一覧と、部屋の中央寄りの位置になぜか作りつけの鉄のはしごがあって、(一体何に使うんだろうとか想像していたら)怖かったです。
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