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ある日の会話の行き違いのこと
ある同僚との会話です。
彼は、同僚の中でも英語が得意(通訳の資格を持っている)、広くITの知識もある、かつあんまり立場が偉くないため、実際一番頼れる、私にとっては頼りやすい人です。
この前、廊下で立ち話をしている時に、ちょっと会話の行き違いになって、30分も話し込んでしまった顛末。(長くなりますが)
「今度のプロジェクトは携帯電話のモデムでやることになったから」
「俺、UcellとBeelineにもう行ってきて・・・」
「Ucellはプランが少なくて駄目だから、Beelineで・・・」
「BeelineならVPNのプランもあるし、いいんじゃない?」
などというのです。
しかし、まだ拠点のリストを作っている段階で、ネットワークのトポロジも何も決めていない段階なので、携帯のモデムだろうが電話回線だろうが、それを決定できる段階ではありません。
「は、何言ってる?まだトポロジも何も決めてないのに!」
「まだ我々はリストさえできていない段階でしょ?プランニングさえこれからなのに、接続手段なんて決まってるわけがないじゃない?」
と言ったら、ちょっと口調が強すぎたのか、私がすごく怒っていると思われたみたいで、
「そういうことじゃないんだ、聞いてくれ」
「BeelineにはVPNのサービスがあって・・・」
「ISPに比べても安いし・・・」
「価格比較を見せるからブラウザを貸せ」
と彼は言う。
「だから、我々はまだそのフェイズではないし・・・」
「第一、この問題にResponsibleなのは私とディレクターで・・・」
「私とディレクターが決めていないことなのだから、まだその段階ではないの!」
と答えると、
「何が問題なんだ!俺が何か悪いことを言ったのか」
「俺は何も決めていないし、ただのプランとして言っただけなのだ」
「俺はただ言われて情報収集をしているだけなのだ」
「あなたは誤解しているんだ」
「俺は英国人じゃないから正確な英語は話せないのだ」
「あなたは専門家でボスだ、俺は下っ端なのだから、俺がプランを決めるわけないじゃないか」
と言われました。最終的に私が怒って下の立場の彼に自分を卑下するような発言を「させた」みたいになってしまったのです。
何が悪かったんだろうかと思いますが、
ひとつはプロジェクトの中の彼の役割というのが私にはいまいち判っていない。ディレクターからは彼がどういう役目で参加しているのか聞いていないので、どうしてそこまで突っ込んだ発言を彼がしたのか理解できない。
ふたつめは、単に決定していないことを、決定しているように言われたのでそこをはっきりさせるために、あえて白黒はっきりさせた言葉遣いを私がしたこと。(怒ってると思われたのはこのせいかも) "Tell me who decide that?" "Tell me who told you that?" "I don't think you are responsible for the planning of Network connection." とか。
みっつめは、彼が後半言い訳みたいに同じ言葉を何度も何度も繰り返すようになって、一回聞けばわかることを何度も言われたことで私が苛立ってきたこと. "What's the problem, Taro?" って五回も六回も言うんだもん。Problem じゃなくて質問してんです与。※あとで思い出しましたが、インドの商人のくどさに通じるものがある。
もうひとつは、自分自身責任ある立場のはずなのにプランニングのプロセスが無いまま始まってしまってる感じがしていて、そういう不安が背景にあるのかな、と思います。これは私のせいですね。
印象的だったのは彼の釈明?の仕方っていうのがすごくウズベク式だと感じたこと(強調したい点は何度も何度も繰り返すとか、割と感情に訴えかけるとか"俺とお前は友達じゃないか"みたいな、その割にはちゃっかり"あんたが誤解している"、っていうワードをさらっと言うとか)。
結局、私は誤解していて、彼は単に自分のアイデアを喋ってみただけ、ってことで双方納得したんだけど。自分としては怒ってもいないし、不明な点について説明を求めただけだったので、そこまで大掛かりなトークになると思ってなくて、疲れました。
ちなみに、特に仲たがいしたわけでなく、やっぱり一番頼りやすいのは彼なので、今日も仲良く一緒にランチ行きましたよ。
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