タシケントの中心、アミールテムール広場に面した一等地にある、タシケント国立法科大学。そちらで行われた日本語コースの生徒たちの発表会(プロジェクトワーク研究会)に行ってきた。
日本語コース
各学年20名くらいの生徒が外国語として日本語を選考している。法科大学は日本の名古屋大学と連携していて、複数の日本人教師が日本語教育を行っている。生徒たちの専攻はあくまで法律で、日本語を学んで日本の法制度を学ぶというのが最終的な目標だそうだ。
生徒たちの発表の良い点
◇一年生と二年生の発表を見たけれど、一年生は9月に入学してまだ4ヶ月しか経っていないのに、ペーパーを見ないでスピーチを行った。素晴らしい出来!
◇二年生はなかなか難しい文化的な内容のスピーチを行った。
◇一年生も二年生も、これに至るまでに相当練習をしたんだろうけれど、文法の間違いがほとんど無かったのが偉かった。
◇よく通る声で堂々とスピーチをした子が多かった。バーバルコミュニケーションが得意なウズベクらしい。
◇声がいい。ウズベク語は口蓋の広い部分を使う言語なので、日本語を話すときもダイナミックな魅力が出てくる。
◇生徒たちはすごく個性的。みんな、ルックスも色々なだけでなく情感も声質も十人十色で、題材も色々なのでとても楽しめた。発表を聞きながら、この子はこういう子なんだろうなぁ、という想像をするだけで楽しめた。
ちょっと残念だった点
◆ウズベク語由来の固有名詞を言うときに、現地語風に言ってしまうので聞き取れないことが多かった。ああいうときは日本風の発音で言ってもらったほうが聞き取りやすいのかな。英語で日本のことを話してるときに、ヨコハマじゃなくてヨコハァーマ!と言わないと、ああいう風に聞こえてしまうのね、という気づきがあった。
◆一年生は、やっぱりちょっとおどおど、聴衆じゃなくてスライドを見ながら話してしまう子が多くて、そういうのはプレゼンスキルの範疇なんだけど、きちんと聴衆を見て話すスキルも教えてあげたくなった。
◆ロシア語もウズベク語も英語も早口な言語だと思うんだけど、日本語はもっとおっとりゆっくり話すもの。特に出来る子にかぎって、ロシア語なみの早口になってしまってる子が多かった。これは文化の違いなのかな。
◆やっぱり外国語の作文を暗記して発表するとなると、一本調子になってしまうのだよね。だから、みんな内容はいいんだけれど、たまに情感豊かに情熱的に話す子がいると点数あげたくなってしまう。
自分の勉強の参考になりました
それなりのスピーチを暗記して発表するのって結構大変なことなので、すごくいい勉強になるんだろうなぁ。私もロシア語を勉強しているけど、ちょっとやってみたいなと思いました。