4年生になったA君に、4月以来、久しぶりに会ったら、サイズが一回り大きくなっていて驚いた。成長したというより、肥った。ちょっと体重増えた?と聞くと、「イケてるよね?」と聞いてくるあたり、自信家だなぁと思います。20歳くらいからじょじょにぽっちゃりしてくるんだな、と、彼のお父さんの立派な腹を思い浮かべた。
この国の男性の肥満に対する考えかたは、ちょっとわかりづらいけど、私の見た範囲では、ステイ先の息子が結婚のためにせっせとダイエットに励んでいたところを見ると、肥りすぎは良くないんだけれど、テレビに出ている人や広告に出てくるモデルなんかを見ていると、ちょっとぽっちゃり体形が多いので、男が痩せてるのも、未熟な感じでまたNGなのだろうと思う。
前回会ったときに美人のロシア人の彼女を連れて歩いていたので、「彼女は元気?」と聞いてみたら、「駄目駄目」と。
「いろんな男と仲良くするから駄目」
そういうところは、イスラム教の男なんだなと思う。とにかく今は彼女募集中らしい。
「タローさん、日本では・・・」
「ん?」
「誰と結婚してもいいの?もし外国人と結婚しても、親が反対しない?」
親が反対するかどうかは、親しだいだけど、結局は本人次第なんじゃないかな。勘当までされるような話はあんまり聞いたことないかも。
「ウズベキスタンでは親がお嫁さん見つけてくれるんじゃないの?」
「うちは、自分で見つけた女と結婚しろって言われてるんだけど、ウズベクの娘じゃないと駄目なんだって」
「だったらウズベクの娘を探せばいいじゃない?」
「ちょっといまいちなんだよね。ロシア人の娘のほうが背も高いし金髪だし、目も大きいし、青いし、」
「だってムスリムの娘じゃないと結婚できないでしょ?タタールとか、タジクとかはどうなの」
「いいんだけど、___するにはいいんだけど結婚はNGだよ」
「だったら綺麗な背の高いウズベクの娘を見つければいいじゃない」
容姿は青い目のロシア娘がいい、でもウズベクの娘らしく他の男と喋ったりして欲しくない、って結局はただの無いものねだりなんじゃないかと思うが、まだ若くて容姿端麗のA君に説教じみたことを言う気にもなれず、調子のいいウズベク男だなぁと記憶にとどめておく。
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