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ドアをノックする音が聞こえたので扉を開けると、中学生みたいに見える幼い少年が、洒落っ気を出した茶髪に大きなサイズの制服を着て立っていた。ウエルカムフルーツを持ってきてくれたボーイらしい。ついでに、ドアのロックが壊れていて掛からない件について告げると、たしかに掛からないけど、チェーンロックで済ましてください、ということを身振りで説明された。まあ、一晩だからいいかと思っていたら5分くらいして、ドアの外で「俺日本語喋れないから」「俺だって外国語なんかできねーよ」みたいな会話が聞こえてきて、ドアを開けると、ボーイ少年がメカニックのおじさんを連れてきてくれたらしい。そして、その場でドアの修理をしてくれた。10分ほどでドアの修理は完了して、ファンキーな修理のおじさんは元気よく「サンキュー!」と言って出ていった。少年なかなか頼りになる。
埠頭へのバスについて、英語のInformationは無さそうなので、iPhoneを使って中国語で検索してみると、五一広場ってところから73路バスに乗るような書き込みがあった。それなら五一広場に行ってみよう!ということで、駅近くに見つけた路線バス乗り場にやってきた。福州のバスは、上海に比べると少ないし、バス停に路線図が書いてあるから乗りやすい。2番のバスに乗れば例の広場に行けるのがわかったので、バスを待つ。福州の若者も、携帯が大好き。みんな携帯を耳に当てて、大声で話しながら歩いてる。それに、なんだか上海より日本的におしゃれな若者が多い感じがした。上海の子は、中国のオシャレなんだなって思える子が多かったんだけど、福州の子たちは東京にいても全然違和感ない。台湾とか香港に近いからなのかな?
福州のバスは一律一元先払い。あと運転はやっぱり荒くて、電灯の消えた暗い車内では若い恋人たちがチュッちゅしてる。なんだか、全体的にファンキーな感じ。なぜだろう。五一広場には10分くらいで到着。近くのバス停を偵察すると、どうやら「両馬航線」っていうのが埠頭にゆく定期バスで、一日5便出てるみたい。出発地は、仁徳公共バス駅。場所と時間がわかったので、ミッション完了っす。やっと休める。
ホテルへ戻るバスに乗るための小銭が無かったので、バス停にいた果物売りの少女からミカンを買った。1個2元だったので1個だけ買おうと5元を出したら、「おじさん、二個くらい買ってよね!」と強引に手に二個押し込められた。まぁ、1元あれば足りるからいいけど。ミカンは甘くておいしかった。
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