髪を切りたくて、横浜の郊外の、新興住宅地のど真ん中にある、巨大ショッピングセンターみたいな場所をとぼとぼ歩いていた。まるで歴史を感じさせない巨大なデパートです。
色の浅黒い外国人の女性や、ベビーカーをよちよち押している茶髪の若いお母さん3組が並んで歩くのを追い抜いて、パフュームみたいな制服を着たデパートガールがいて、そのとき、ランダム再生していたイヤホンから、ローラ・ニーロの『女のブルース』が流れてきた。
重厚なホーンセクションのあとに、ちょっと神経が衰弱した感じの高音のヴォーカルがはじまるこの曲、1960年代のNYあたりで書かれた曲だと思うけど、おもわず、「なんて、古臭くて場違いな」と思いつつ、止めるのも面倒で聞いていたら、不思議とその場の風景に妙にマッチして、マッチするというより、妙な雰囲気をかもし出してしまって、ややウケた。
タイトルはブルースだけれど、べつにブルース的な曲ではないこの曲(クマさん的なブルースではない)、なんでブルースと名づけられたのか知りませんが、真昼の新興住宅地でいろんな女の人の横顔を眺めながら聞くと、「ああ、女のブルースね」と妙に納得した。
まったく、なんのひねりも落ちもない日記で申し訳ないのですが、そういうことがありました。
体重はさっそく65kgを切って、ウズいファットを落として、日本で髪を切って、ウズいカットも落として、いえ、別にウズいのが嫌なわけじゃないけど、日本には日本のアピアランスがあるような気がしますのです。拝拝。
Laura Nyro - Woman's Blues
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