今日はこれ見てた。
『俺たちフィギュアスケーター(Blades of Glory)』
未公開映像(カットされたシーン)がないと楽しめない。
アンカーマンシリーズのウィル・フェレルと、バス男(ナポレオン・ダイナマイト)のジョン・ヒーダーが男同士のフィギュアスケートペアを演技します。笑えるコメディなのですが、どっちかというと泣けました。メイキング映像によるとフィギュアシーンは、俳優がちゃんとスケート靴を履いて演技したようで、大変だったようです。主演の片方は怪我もしているようで。さすがにフィギュア滑走シーンはかなり金かけて作ってあって、豪華なのです。しかしその他のシーンがどうも一本調子、予定調和的にだらだらしてしまってて、全体の印象は割とあっけない。特典映像の中の20分くらいの未公開シーンを見たら、主人公二人のバックグラウンドやストーカー男のストーリなど掘り下げてあって、なんでこれカットしてしまったんだろう?と疑問に思いました。本編90分くらいなんだから、カットせずに120分の映画になってたほうが私の好みでした。Jon Hederはモルモン教の布教のために日本に2年住んでいたようで、日本語のセリフを喋ってます。あと、私は知らないけどアメリカの有名なスケーターたちが大勢カメオ出演しているので、好きな人はぜひ。
ちなみに、悪役兄弟ペアが、80年代風HipHopファッションで演技していたときの曲はマーキーマークとファンキーバンチのGood Vibrationで、成功したマークウォルバーグへのあてつけみたいでニヤリ。
『ミートザペアレンツ2(Meet The Fockers)』
BストライザンドとDホフマンがやりたい放題しているのを冷ややかに眺めた。
面白かったんですよ。しかしなんていうか、超ベテランの二人が即興でべらべらべらべら喋ってるのを見て面白くないわけないじゃん?みたいな冷めた気持ちにもなった。ストーリーは予定調和的で、意外性は無かったです。だから出演者の掛け合いが命なんだけど、高齢者のためのセックスセラピスト役のBストライザンドと主夫役のDホフマンが奔放にやりたい放題しすぎてて、その他の出演者が霞んでた。コメディアンのBスティラーも抑えた演技だし、Rデニーロまで霞んじゃってて。それにしても制作費80ミリオン$で興行収入500ミリオン$ってすごい話。大物がこれだけ出てコメディならそのくらい行くものなのか。ストライサンドは女優としての映画出演(監督や製作として関わってないという意味)は24年ぶりなのだそうです。
名前でウケ狙うというアイデアは面白かった。ベンスティラーの役名はGaylord Fockerで、Gay(ゲイの)のLord(神様)だし、父は息子を「おいゲイ!」と呼ぶし、義父はFockerと言えずにファッカーと呼ぶ。「Gaylordの殿堂」と名づけられた実家の客間に汚れた下着(ジョックストラップ)が展示されていたりしてニヤリ。
レンタルで借りたDVDを、元をとるために何度も見るから、監督のオーディオコメンタリーなどがおまけでついてると必ず見るのですが、この作品のおまけは無口な真面目そうな監督が一人で、ぶつぶつつまらない話をしていて、あんなつまんないコメンタリー初めて聴いたな。映画がいまいちに感じたのはそのせいか。
おまけのコメンタリーといえば、この前も少し書きましたが、アンカーマン(俺たちニュースキャスター)のはすごかった。監督と俳優たちが出てくるのだけど、なぜか全員が怒り出してました。たとえば映画のオーディションに落ちたという出演してない俳優が乱入してきて、喧嘩した挙句殴り合いしたり、女優はコメンタリーの録音に呼ばれなかったといって激怒して、ある俳優は演技や役作りをけなされ激怒して、という具合。もちろん予め演出してあるのだと思うけど、そういうの好きだな。亡くなる数ヶ月前のルーロウルズも、なぜかコメンタリーに登場してきてスキャットを披露したりしてて、なぞ。
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