私の旅行歴。
初めての海外は中国、それから中華圏、東南アジアをくまなく訪問して南アジアへ行くようになって、最遠はインドの各都市でした。
それからは一度訪問した都市に再訪するような旅行がメインになって、なかなかアジア圏以外へ行く機会がありませんでした。
その頃ヨーロッパに行かない理由として、特に建物や博物館に興味がないからです、と平然と言っていた私なのですが。
ひょんなことから中央アジアはウズベキスタンに赴任することになって、あの妙な東西ミックスイスラム文化に触れて、久しぶりにああ、世界は面白いな、とか、ヨーロッパに行ってみたいと30代も後半になって思うようになりました。
そして今年ははじめてのヨーロッパはアムステルダムに行けて、すごく好きになり、またすぐにでも行きたい欲があります。今までとんだ食わず嫌いをしていた、もっと若い頃に来ていればよかった、とさえ思うようになりました。
見るものは博物館や建物だけじゃない、あのアトモスフィアを体感することが重要なんだな、と子供のように感銘を受けたりして。
今までヨーロッパに行かなかった理由は、本当は博物館や建物なんかじゃなく、どこか別にあるような気もしています。
私にとって旅行は、LCCとか安い航空券で、安宿に長期で宿泊して、ようはバジェット旅行だったのですが、今は仕事の合間に行くような旅行なのであまり節約する必要が無いから、気兼ねなくヨーロッパにいけるようになったのかも知れないし、心のどこかで、自分をアジア人の一員として、東南アジアの人々と自分を同一視して、あの体の大きなヨーロッパの人々をわけも無く敵対視していたところがあるような。
でもウズベキスタンでウズベク人はもちろん、ロシア、カフカスなど旧ソ連圏の人々、イラン系の人々と好むこのまざるに関わらず付き合いが生まれて、私の中の非アジア人アレルギーがかなり緩和されたのも私が変わった理由かも知れません。
はじめてのヨーロッパは、アムステルダムというちょっと特殊な場所だったのもあって、意外なほどすんなりと消化することができて、もっとヨーロッパの各都市を知りたい、滞在したい、という気になっています。長かった、ここまでの道のり!
今、まだ残る私の中の食わず嫌いは、北米とオセアニア。北米とオセアニアにはよっぽどのことが無いと行ける気がしません。(仕事で行ったことはあるけど)。きっとこれも食わず嫌いのうちなんでしょうけど。まだなぜか気が向かないのです。なんか怖いから。
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