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大陸性ステップ 旅と音楽。

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Ms. Lauryn HillをZEPP東京で見た 2016/10/27

P_20161027_175210会場はここ。

才気ほとばしるようなライブでした。この同年代の天才ミュージシャンを生で見られて感激。



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観客は数百人でしたでしょうか。整理番号が500番程度まで発行されていたようなので1000人はいってないと思います。会場のZEPP東京には開場30分前に着きましたが関東エリアのHipHop好きそうな層が集まりました。ローリンフォロワーらしい女性ファンも多いのがD'angeloとの違いでしょうか。いつも思いますがこんなBig Nameをこんな小さな会場で、そして観客これだけ?というのは複雑です。いかにHip Hopが根付かなかったか、などと思ってしまいます。

ドリンク代500円を徴収します、と張り紙。いつもこのシステムが面倒くさいと思います。なんでチケット代金と一緒に徴収してくれないのか。今回も1万円札をコンビニで崩しに行きました。

開場してステージ前へ。

Maxwellのときもそうでしたが観客の中には英語が母語の人たちもかなり見られます。

Lauryn Hillは気難しい感じだし直前キャンセルも覚悟していたのですが、本当にこの日が来たのが驚きです。前回は99年、Miseducationの後の武道館公演でした。そのときは席がかなり後ろで音も悪かったと記憶しています。

予想に反して開演時間の18時には客室電気が落とされ、DJ Rampageさんがプレイを始めます。DJのプレイは1時間も続いたのですが、クラブ通いもしない私、久々に本物のHip Hop/Raggaを大音量で聞けたので気分が上がりました。

一方でいわゆるグラミー歌手のパフォーマンスを聴きに来ているような客層の人は、長いDJプレイに不穏な様子でしたが、こればっかりは文化の違いなのかと。

20時過ぎ、とうとうバンドが出てきて、演奏を始めます。黒人のドラマー、ホーン2人、オルガン奏者、白人のギター、ベース、鍵盤、それとコーラスはローリンみたいな小柄の女性3名、それとDJ。豪華です。

そして降臨します。ラグのスカートに部屋着みたいなセーター、花柄のニット帽。今日はかわいい感じのコーディネートのようです。

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セットリストはわからないのですが、一曲目はオリジナル曲のバンドアレンジ、2曲目からは低い椅子に座ってギター弾き語りで速いペースのステージです。弾き語りラップが完璧でした。ギターをかき鳴らしてラップするスタイルもさることながら、ローリンは歌とラップの境界がなくて、ラップが歌に移行したりその逆だったり、がスムーズなのです。これは他の歌手には見られないと思います。

はじめの30分ほどはPAに不満があったようでさかんにPAを修繕するよう指示するジェスチャーばかりしていて殆どステージを見てませんでしたね。そのシーンも過去に映像で見たことがあったので妙にデジャブ感あり。

EX-Factorはバンドアレンジでしたが情感深く、目を閉じて楽しみたいようなサウンド。各曲のバンドアレンジにはカリブ風味が加味されていて、いい感じでした。

ローリンはMiseducationで出世しましたが、過去にウケたものを再現するつもりも、同じようにパフォーマンスするつもりも無いようで、そもそもMiseducationからの選曲は少なかったし、歌唱も全く違うものでした。でもそれは今でも新しいサウンドを産んでいるということ。私は好きです。

中盤からはFugeesメドレー、会場も盛り上がります。そしてなんとSadeのカバー。Your Love Is Kingのイントロが流れて、「え、でも、まさかね」と思ったら歌いだしたので驚き。もちろん嬉しい驚き。続いてSweetest Tabooです。信じられない。しかも、今のLaurynの声がなんともマッチしていて、言葉もありません。

Sadeメドレーの後はボブマーリィメドレー。これは予想できていたもの。本人もノリノリで、楽しめた。Laurynにはオリジナルに拘らなくても、レゲエシンガーとしてでも活動をやめないでほしいと思いました。

終盤に歌った、ゴスペル/ブルースの曲(多分有名な曲 )では、まるでマヘリアジャクソンとか、エタジェイムスみたいな伝説のゴスペル歌手の風格を感じさせました。

最後はTell Me, Zion, Killing me softly, Doo Wopでお開き。アンコールは無しでした。でももともと、Doo Wopをアンコール用として用意していたが、本編の最後に演奏した、という風に見えました。この前のMaxwellもそうでしたが、特にアンコールしないで本編でやりきってしまうのが今のトレンドなのかも。

ローリンは常にバンドに指示を出しながら、その場で音楽を作ることに拘りがあるようでした。生楽器の生演奏に拘りがあるようで。口パクもカラオケも絶対しないあの感じ、本当に才気迸る、音楽が迸るようなステージで、しかも2時間まるまる歌ってくれて、一生ものの体験だったと思います。

前回の武道館公演はもう約20年も前ですが、そのときはただの人気歌手の来日、という感じでした。今回は、絶対に!ただの人気歌手じゃなかったです。偉大な音楽家、バンドマスター、ラッパー、シンガーの、神々しいステージでした。

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自閉な子供→ヒッピー→フリーター→IT会社員→ウズベキスタンで協力隊→無職→近所に就職。今後はたくさん旅をします。ときどき音楽の話題も。

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