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英語の面接官などしました



小学校で英語を教えている友人の頼みで、英語の試験のお手伝いに行きました。英語の面接官です。

対象は11歳、5年生の生徒たち。試験は、ランダムに選ばせたプリントに英語の小文があり、面接官の前でそれを読み上げつつウズベク語の逐語訳を論述していくというもの。

狼に育てられている少年とか、家族の紹介とか、たまになかなか難しい動物の名前も混じっていて、内容はなかなか高度だと思いました。



生徒は英語を授業(週二回)で習い始めて1年目ということで、けっこうシンプルな単語も忘れちゃったりしていました(Parentsの意味がわからないとか)が、発音は大概の生徒がとても良かったです。ウズベク語の発音は難しく、LとRの別だけでなく、口蓋垂破裂音(?)といってのどの奥から出す音があるので、英語の発音はちょろいのかも。あとは英語独特な読み方(Herはひあーじゃなくてハーとか、Otherはオテルじゃなくてアザーとか)を覚えるだけなんだな、と思いました。

むしろ私がLとRの区別をきちんとしなければいけなかったのかも。

5人に1人くらいはとても優秀な生徒がいて、もうスラスラ読んでスラスラ訳せるレベル、質問への受け答えも待ち時間なし、ばっちり!でした。たぶん、日本の中学生のレベルより高い印象でした。ウズベク語は(現在は)ラテン文字表記なので、読みに苦労しないのも大きいのでしょうね。

現在は5年生から始まる英語クラスですが、国の方針により今後は1年生から英語教育を開始するそうです。


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30人くらいの面接が全員終わってお茶をいただいているときに、気になっていたロシア語クラスとウズベク語クラス比について聞きました。

ウズベキスタンの義務教育と高等教育(大学)ではかならず、ロシア語コースとウズベク語コースを選択できるようになっています。

今日訪れた小学校でもロシア語とウズベク語の授業を並行して行っているのですが、クラスの数は、

今の5年生の学年はウズベク語2クラス、ロシア語1クラス
でも、低学年1、2年生はロシア語が3クラス(ウズベク語のクラス数は聞き忘れ)

ということで、数年前に比べて、親が子供をロシア語コースに進めるケースが増えているそうです。(なお、旧市街の学校なのでロシア系の生徒は少なく、生徒は殆どがウズベク人。あくまで学校のコースわけでロシア語コースに進めるという話です)。

ウズベク人には母語のウズベク語があるのに、大半の生徒がウズベク語教育よりロシア語教育を選択しているのでは、母語が廃れてしまうのではないの?と外野としては心配になりますが、モスクワがウズベク人の主要な出稼ぎ先となっている現状では、子供が食いっぱぐれないようにロシア語で学ばせるという考え方も否定できませんね。

ただ、モスクワの景気が良くなったのもたぶんこの数年の話で、それに連動してロシア語で学ばせる親がここ数年で増えてきて、一方で国の方針としては英語を推してゆく(つまりこれからは英語を学ばせる親が増えるかも)・・・というのでは、ちょっとショートサイテッド(近視眼的)で、大人の意向や社会情勢に子供が巻き込まれて右往左往いるような印象も受けてしまいます。

個人的には、まずは小学校では母語をみっちりやるのが良いと思うのですが。母語の範囲を超えては外国語を理解するのは難しいし、詩人や小説家はウズベキスタンの誇りなのだし。などなど思いました。



(なお、今日のは個人的に依頼されて出向いたのでJICAの活動ではありません。休暇を取っていきました)

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自閉な子供→ヒッピー→フリーター→IT会社員→ウズベキスタンで協力隊→無職→近所に就職。今後はたくさん旅をします。ときどき音楽の話題も。

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