ハスティ・イモムに行くと、3人の子供たちに囲まれた。なんとなく、話しかけたそうに近づいてきて、一度話しかけたらあとは質問攻めにあう。こちらの学校は6月には夏休みに入っているので、近所の子らなんだろう。
われわれが動くのにいちいちついてきて、いろいろちょっかいを出してくれる。国によっては、子供が勝手に、頼んでもいないガイドをしはじめて、後になってガイド料を請求してきたりするので、子供も相手をしないのがいいんだろうけど、ウズベキスタンの子供たちは純粋に暇だからついてきて、つまらなくなったらじゃーな、と消えてゆく。純真なもんだ。
私が一眼レフを持っていたせいで、写真を撮ってほしいとせがまれた。デジカメの写真くらい幾らでも撮ってあげましょう。
パシャ
「見せて、見せて」とせがまれる。
「いつ写真にしてくれるの??」
そうだ。8歳くらいまでなら、撮影した写真を見せてやると満足してくれるんだろうけど、10歳くらいの子供だとそれだけじゃ満足してくれない。ちゃんと印刷して下さい、っていうところまで要求される。
翌日は日曜だし、もし君たちが明日来ているのなら写真をあげるよ、と言った。「もちろん、おれたち毎日ここに来てるから」
翌日、日曜でもやっている写真屋へゆき、3~4枚の写真を印刷して、またハスティイモムへ。
しょうじき、こういうシチュエーションで子供と待ち合わせて、きちんと会えたためしが無い。でも、もしも、万が一来て待っていたら・・・と思うと、すっぽかすこともできないのが私の性格だ。
で、来ていたと思う?
案の定、その子たちは来ていなかった。広い敷地を歩き回ったり、しばらくタバコを吸いながら待ったけど、やっぱりウズい子供のことだもの、外国人との口約束なんか3歩歩けば忘れちゃうんだろう。
写真はあげられなかったけれど自分としては約束は守ったので良いということにする。普段来ない旧市街を歩きまわったのは楽しかったし。
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