9月1日はウズベキスタンの独立記念日です。8月31日の夜には、独立記念広場で大規模なイベントが行われ、テレビで中継されるので、この日に限ってはウズベク語チャンネルを見ます。
国歌斉唱
夜7時くらいから9時頃まで、大きなステージで歌と踊り。民族音楽、歌謡曲、子供によるダンス、オペラ、軍によるパレードも。とても綺麗です。ウズベキスタンを代表する音楽家が次々と出てくるので、音楽も素晴らしい。こういう、国が主導した歌と踊りの祭典、って日本ではあまりやらないと思う(あるんでしょうか?)けど、やればいいのに。
ミリタリーパレード
エンディングには花火があがりますが、8階の我が家からは花火の実物も見えます。テレビの画面で花火が上がったので窓の外を見ると、同じ花火がゆらゆらと上がっていて、ああロマンチック。こんなにいい暮らししてもいいのかしら・・・
すごい歌手(たぶん)
昨年も独立記念日の特番を見ながら涙腺が緩んでしまったのですが、民族の団結とか、民族皆の喜び、といった演出に私は弱いんですね。
カリモフ大統領も大変お元気そうで、会場を練り歩き、踊っていらっしゃいました。周辺諸国で色々騒ぎがある中で、ウズベキスタンが比較的平和で安定しているのは、カリモフ大統領の求心力によるところも大きいのでしょうね。
まだ独立から22年、若い国だと思います。末永く発展して欲しいです。
ところで、最近また隣のトュルク系民族、民族も言語もウズベク人に近い関係にある、ウイグル人のあたり(中国の新疆ウイグル自治区)で騒乱がニュースになることがあります。ウイグル自治区の独立派の人にとっては、隣のウズベキスタンが22年目の独立を華やかに祝っているのは、歯噛みするようなことなんでしょうか。
ウズベキスタンには、長いソ連時代がありましたが、ソ連時代にソ連邦から独立したくてしょうがなかった、という感じだったのでしょうか。いろんな人にソ連時代の話を聞きますが、ソ連時代を悪く言う人はあまりいなくて、むしろソ連邦の一員として大国として君臨していたことを誇らしく思っている、という節さえあります。もちろん私が知らないだけで独立派という人たちはいたのでしょうが、多くの人が独立のために何かしていた、ということは無いみたいです。
今、ウイグル自治区やチベットは中華人民共和国の一部になっていますが、ソ連時代の中央アジア人と違って、中華人民共和国の一部であることに誇りを持てないし、早く独立して自分の国を持ちたいと思うならば、ソ連と中国の違いは何だろうな?と思いました。
中国は今や経済大国で、インフラ整備などでその恩恵も受けていると思うんですよ。それでも許せない何かがあるのだとしたら、それを知りたいなぁ、などと思った8月31日の夜でした。
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