まるでマンガみたいな風景
大学生くらいの男の子が、遠くから「どんいーしぁーー(ちょっとまってー)」と大声で叫びながら全力で走ってきました。
基隆という台北の郊外にある港町でのこと。台北行きのバスがいまにも発車しそうなところで、そこへ手を振りながら走ってきたようです。
バスはきちんと止まって、一度閉めたドアをあけて、また閉めて発車してゆきました。
その一連のできごとが、まるでマンガみたいで、妙におかしかったです。
外国人ツーリストが写真を撮っていれば、歩行者は前を横切って邪魔しないように、しばらく待っていてあげるし、おばさんが喫茶店にバッグを忘れたのを、店員が追いかけていく風景など、マンガみたいな情景をよく見ます。
台北に来るたびに、ずいぶん長閑な場所だよなぁ、と思います。
上海のように、つねに生き馬の目を抜くような、必死さもないし、バンコクのように、常にだまされそうな猜疑心もなく、ここの人たちは、とても無防備に生きているような気がしてしまいます。
私のような漢字のわかる旅人にとっても、なんともストレスフリーな、気が抜ける街で、その点刺激が少ないかもしれないけれど、一度はゆっくりと、ストレスの無い旅をしてみようかな、と思ってます。
まだ台湾をゆっくり旅行したことがないので。
今日は新北投にある露天風呂に浸かりにいきました。ソロツーリストだとモノを取られるような心配が常にあるので、裸になる場所には行きづらいのですが、ここはロッカーが温泉の湯船から丸見えの状態なので、これではロッカー荒らしもできないでしょう。うまくできてる。