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大陸性ステップ 旅と音楽。

旅や音楽の記録。

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止まらないバスで憂鬱

職場の帰りにバスに乗ったら、ロシア人のおばさんが怒ってた。
 
ことの起こりはこうです、本来バスは全部のバス停に停車するんだけれど、車掌が「トゥシャデガンボルム?(To'shadigan bormi?=降りる人いるか?)」とウズベク語で聞いて、いなければバス停を通過する、という運用がタシケントのバスだと一般に行われていて、返事が無かったのでバス停を通過しようとしたら、そこで降りる予定だったロシア人のおばさんが、「降りるのよ、止まりなさい!」 と怒り出したということ。
 
でも運転手も車掌も聞こえないふりをして、結局バスを止めずに次のバス停まで行ってしまった。
 
私も外国人なので、よくこの呼びかけを聞き逃して降りるバス停を通過されてしまうので、おばさんに同情したのと、結局止まりもしなかったバスの車掌と運転手は悪質だと思った。
 
おばさんが、車掌をつかまえて怒ってたんだけど、若い車掌もふて腐れて、「さっき聞いただろ!なんで返事しないんだよ」とウズベク語で言い返してました。たぶんあの世代だと、ロシア語も聞けば意味がわかるくらいで、うまく話せないんだと思います。
 
返事をしなかったおばさんがわるいのか、バスを止めない車掌が悪いのか、と考えたのだけれど、この場合は車掌が悪いな、と思った。
 
だって、「降りる人いるか」と聞いても聞いてない人は多分いるし、ウズベク語でしか聞いてないのだから、ウズベク語をわからない人は降りたくても降りられない。おばさんだって、ロシア語で聞いてれば気づいてちゃんと返事したかも知れないし。
 
そのとき、ロシア人の若者・男性もそのバスに乗り合わせていて、私はとっさに、ロシア系の乗客が一緒に怒り出したら嫌だな、と思った。民族衝突みたいなものは、そんな簡単なできごとがきっかけで起こる場合もある、と思うから。

結果的におばちゃんは一人で怒りながら次のバス停で降りてゆき、他の乗客は我関せずといった感じで、平和?でした。

これからタシケントでは、多分多くの人が思うようにロシア語がどんどん使われなくなってゆくんだろうけど、そうなると、こういうとげとげした風景がもっと見られるようになってくるんだろうか、いろんな民族がロシア語を共通語として仲良く暮らすタシケントの風景が好きな私としては、微妙な気分です。


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自閉な子供→ヒッピー→フリーター→IT会社員→ウズベキスタンで協力隊→無職→近所に就職。今後はたくさん旅をします。ときどき音楽の話題も。

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