ちょっと心せまーい話を書きます。
わたしが食事中に嫌いな音というのがあって、それは人が立てるある種の音なんです。
・口を開けてかむ咀嚼音
・汁物や麺類をずずずっと啜る音
・鼻をすすりあげる音
・咳払いや痰を切る音
・食事中に聞こえてくる悪口
こういうの、ご本人たちはまったく無意識にやってるんだろうと思いつつ、わたしにとっては背筋がぞぞっとしてしまうんですよね。
特に啜る音は、わたしが外国かぶれでそう思ってるわけじゃなくて、ほんとに個人的な、生理的な嫌悪感です。
日本で食事をしていると、音を立てれば立てるだけ良い、と思っているかのように店内に響きわたるような音を立てて啜ってるお父さんがよくいるし、時にはスパゲッティも啜ってる人がいて、しばしばやだなぁ、と思っています。
イヤだなぁと思いつつ我慢せざるを得ないのは、もともと
「音を立てて食べちゃだめ」っていう文化が日本になかったんだろうと思うからです。あとは、とろろとか、絹ごし豆腐とか、煮くずれた大根とか、納豆、たまごかけご飯、家庭料理だと啜ることが前提の料理ってけっこうある。
わかんないのは、口を開けてくちゃくちゃ咀嚼してはダメ、というのは私が小学生の頃にはすでに言われてたことなのに、なんで麺類に関しては「音をたてて構わない」ってことになったんだろう?何か文献があるのでしょうか。
この間テレビを見ていたら外国人タレントが日本のラーメンを食べ歩く番組をやっていて(たぶんインターネットのnhk world)、そこに出てる日本在住で日本に詳しそうな外国人たちが揃って、盛大に音を立てて啜ってました。
啜れば啜るほど日本らしい、って思ってるのでしょうか?でもそういうわけじゃないと思うし!母国でそんなことしないよね君たち。
YouTubeで the Brady Bunch (ゆかいなブレディ家)という米の昔のドラマを見ていたら、日本通のおばさんが出てきて、スープを思い切り音をたててすすったあとで、
「日本では、音を立てて啜らないとホストに失礼にあたるのよ」
みたいなことを言ってました。それは、当然コメディのネタとしてかかれた脚本かと思うのですが、意外とそんなところに由来があったりして。それはそれで愉快。
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