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大陸性ステップ 旅と音楽。

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アデルの歌うFastlove

今年のグラミー賞は、米国と英国の歌屋対決、といったところ。AdeleとBeyonceのどちらが最優秀アルバムを取るか、どきどきと見守りました。

結果はAdeleが2度目の受賞、Beyonceは残念ながら、といったことに。これに対し、優秀な黒人が選にもれることで人種差別的なのではないか、とか、当のAdele自身が、本来はBeyonceが取るべき賞である、といった発言をするなど、議論を呼んでいます。




個人的には、Adeleの受賞が順当なのかな、と思うほうなのです。もちろん、25とLemonadeはどちらも素晴らしい作品で、これに優劣をつけるような仕事はしたくないな、と思う反面、長い間の努力によってこの立場を得られたBeyonceに比べ、Adeleははじめから教祖然とした存在で、私ならその存在感に賞を与えてしまうかな、と思いました。

Beyonceは、アイドル的だったころから全米を代表するエンターティナーになり、さらに昨今の時世を受けて、これまでのエンターテイメント性の高い作品から一転して自分の出自に立ち返った、社会性の高い作品を生み出すに至った、その過程が評価されるべきなのでしょう。それは実に並大抵の努力ではできないことだと思います。しかし一方のAdeleははじめからぴょんと飛び越えた、もうデビューしたときからすごい、努力とかを超越した凄みがあるように思います。

今回のステージでもGeorge Michael追悼ステージでキーを間違えてしまいやり直すといった、ビヨンセなら起こさないようなミスをしたり、そういうAdeleなのですが、それでも。


(余談ですがその、やり直し後のパフォーマンスを見て、あまりに感動的だったため鼻水が止まらなくなりました、電車内で)

先日のカタール航空の旅行では機内エンタメで、Adeleがトップバッターをつとめたグラストンベリーフェスの映像が見れたのですが、群衆の中でヒッピー風の地味なドレスをまとったAdeleが歌うのにあわせ観客が熱狂しともに歌うのを見て、まるで巫女とか教祖みたいな、と思ったものです。Beyonceのように露出したりダンサーを従えて踊ったりしなくても一声出すだけで会場が熱狂するのは恐ろしいほどの風景でした。
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自閉な子供→ヒッピー→フリーター→IT会社員→ウズベキスタンで協力隊→無職→近所に就職。今後はたくさん旅をします。ときどき音楽の話題も。

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