今週、タシケントは異常気象と言ってもいいくらい、暑い。普通なら、氷点あたりをウロウロするはずの12月のタシケントが、20度を超えたのだから。
暖かいタシケントでバザールへ行き、来る冬に備えて冬の衣服を調達してきた。このためにわざわざ100ドル両替して鼻息荒く臨んだのだけれど、結局使ったのは15ドルくらいなものだった。
これ買った
マフラー 9000スム
チョルスの衣服売り場で、売り場を持ってない(通路で商売する)とび色の瞳の少年3人組みから購入。もしかしたらお母さんが内職で縫ったのかも知れないノーブランド品。
耳が隠れる帽子(トルコ製) 20000スム
輸入品なのでちょと高い。トルコ製のこういうもの、作りはしっかりしている。値段はだいたいよその店でもニットキャップが15000スムで、つばのついた帽子が20000スムくらいだったので、言い値。
羊毛手袋 12000スム
手袋は結構品質が色々で、ひどい物だと軍手を黒く染めただけのものが15000スムと言われたりした。毛で編んであるもの、安いのは8000スムくらいのがあったけれど、強引に客引かれて入った店で。最初35000スムと言われ、インドみたいに交渉した。
ウズベキスタンでボラれる?ウズベキスタンは、バザール文化圏だし、定価ってものが無いので、来る前は結構ボラれるのかも、と思っていたけれど、思いのほかそういうことは無い。むしろ、商売なんだから、もうちょっとがんばって!と言いたくなるくらい、
やる気の無い 商売っ気の無い売り子さんが多い。ソ連時代の遺産なのか、自分がウズベク語で交渉するからか、わからない。
暴ったく利の基準は人それぞれよく、海外にいる日本人の間では、ぼられる/ぼられないの話になるけれど、この基準には結構個人差がある。現地の人の多くが100円で買ってるものを120円で売られただけで、ぼられたと騒ぐ人もいれば、定価の範囲内でしょ、と思う人もいて、私は後者だ。
そもそも利益のパーセントは売り子さんによって違うはずなので、原価の2割乗せで売っても、5割のせで売っても、それは売り子さんの裁量なんだと思っている。
私はインドで石ころを紙に包んだものをタバコだといわれて売られたり、ベトナムでアイスクリームを定価の10倍で売られたり、おまけに抗議したら販売拒否されたり、したこともあるので、若干心が広くて、せいぜい市価の三倍くらいからならボラれたと思う。二倍なら、ちょっと高い。1.5倍だと、そういう値段設定なのだと思うようにしている。(普段日常的に買っているものなら、普段買ってる価格で買うようにしているけれど。)
そういう基準でいくと、ウズベキスタンは全然、ボる国じゃない。
ウズベキスタンで、一般的な価格の二倍以上の値段を言われるようなことは滅多になくて、せいぜい、100円のものを150円と言ってきたり、ちょっと色をつけるにしても、つつましいのだ。そういう場合、売り子さんの家計応援のつもりで50円値切るようなことはせず、そのままお支払いしている。いちいち値切るのが疲れるし時間かかって効率的じゃないっていうのもある。
今日は久々にぼられそうになった今日、マフラーと帽子は気に入ったのが買えて、あとは手袋だけ、というとき、普段は入らない、チョルスの入り口あたりにある、「英語で呼び込みをする店」に入ってしまった。で、店の奥のほうから出してきたシンプルな手袋を、35000スムと言われて、えー?と思った。同様の品が隣の店で8000スムで売っていたからだ。
高すぎるよ、と言ったら、全然品質が違うから、全然高くないよ、と言われたので、インドで買い物をしていた時のことを思い出しつつ、結局12000スムまで下げて買った。多分、7000スムくらいでも買えるものだと思うので、5倍くらいふっかけてきたことになる。品は、ちゃんと毛糸だししっかりした作りなので、悪くはないと思う。
チョルスで客引きをしてくる店は注意ねチョルスの入り口(両側に店が並んでる参道みたいなところ)で、以下のような店、
・英語で客引きする店
・とりあえず店内に引き込もうとする店
は注意ね。そもそも、強引に客引きする店って、外人相手ならそれなりのウマミがあることを知っている店だ。並びの全然やる気の無い、声もかけてこない店なら、はじめから安い値段を正直に言ってくる。
土産物屋などはどういう感じかわからないけれどウズではぼられない、ってことを書いたけれど、私は基本、生活に必要な品しか買ったことが無いので、みやげ物とか骨董品とか、そういう場所でのことはあまり分からない。今回手袋を買った店でも、ドッピ(民族帽子)はどうか、チョポン(民族衣装)はどうか、としつこく聞かれたので、どうも観光客にそういうみやげ物を売る店でもある様子だった。
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