海外に出るとつくづく「日本」大人気だなぁと思います。「日本」がひとり歩きして、アイドルみたいな扱いになっている感じがするときもあります。
私が日本人だからそういう人が寄ってくるというのももちろんあるけど、
「日本に行きたいな」
「どうやって日本に行けるの?簡単?」
「日本にウズベク人いる?」
「ちょっと手引きしてくれない?」
等々、よく聞かれます。
何が彼らをそんなに魅了するのでしょうね。極東のユニークな国じゃないですか。
ウズベキスタンの場合は、車に詳しい人には日本車の評判は高い。それから、ウズベク人は結構アジア人の自覚が強いので、アジアの中でも存在感のある日本、という見方をしてくれているのかも知れません。
他の国でよくあるような、アニメ経由で日本に詳しい人とか、最近だとボカロとかきゃりーぱみゅぱみゅとかパフューム経由で日本に詳しい人などは、あまりウズベキスタンには居ません。
日本車もテクノロジーも、アニメもボカロもパフュームも、別に私が作ったものじゃないし、日本の製品や文化が好きな人が日本人大好き!って言ってくれるのはありがたいけど、ちょっと他人の褌で相撲を取ってるような、すわりの悪い感じがあるのも事実。
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そういえば、やっぱり日本好きな本学の学生のA君がこの前やってきて、
「私に日本で仕事がありますか?」
と聞きました。彼は、日本語を長く勉強しているのでそこそこ話せるのだけれど、残念ながら日本で仕事ができるくらい話せる人というレベルではなくて、とりあえず、日本語が相当話せないと、職につきやすいとはいえないですよ、と答えました。
「私の日本語どうですか?ナルマルナ(そこそこできる)でしょ?」
・・・その自信だけは素晴らしい。しかし、二人称を「あんた」と言ってしまうので、まずは「あなた」に改めるべきか。(誰が教えたんだろうね、「あんた」って中島みゆきかよ)。
「日本の病院で看護師(メドブラット)とか無いですか」
彼は、医大生で、あと数年して卒業すれば医師免許を得られるはずなので、医療関係の仕事につきたいようですが、ウズベキスタンの医師免許が日本でそのまま通用するとは思えない。
残念ながら、免許が違うはずだということを教えてあげて、そのときはそれで別れたのですが、そういえば介護関係の仕事だったら、医療免許とは違うし、これから多いに需要があると思われるので、今度会ったときに教えてあげようかと思っています。
介護は収入もそんなに良くないし、肉体労働と聞くのですが、まだ若い健康な人だし、収入も、(稼ぎの)いいパートナーを日本で見つけて贅沢しなければ、何とかやっていけるんじゃないかな。
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