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大陸性ステップ 旅と音楽。

旅や音楽の記録。

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部族的なウズベク社会とロシア人の性格

兼ねてから、ウズベク社会は部族的だなーと思っていました。
http://iyamat.blog.shinobi.jp/Entry/550/

で、最近知人との集まりでやっぱりそんな話が出ていたので、ちょっと書いてみます。

・よく群れる、集団行動が基本なのです
・部族の長(部署のボスや行政の偉い人)の命令は絶対なのです
・客(外国人など)は丁寧にもてなすのです
・でも客は客なのです
・他の部族(他民族)との婚姻は難しいのです
・部族内の言語(ウズベク語)を持ってるが、対外的には世界語(ロシア語)を話します
・週に一度は男だけでお祝い料理(オシュ)食べます

一方のロシア人は、なに的というのではないけれど、

・とても世話好き
・とても自分本位
・とても自分が好き
・他人に気をつかわない
・結構助け合いが好き

世話好きだけど気遣いが無いって、多くの人には矛盾しているように思われるだろうけど、でもロシア人を知ってる人にはわかってもらえるんじゃないだろうか。私には一番しっくりくるロシア人の印象です。複雑ですね。

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ところで、大使館からの情報でしたが、ウズベク国籍人は、このたびスムで外貨を購入することが禁止されたそうです(外国籍人は対象外とのこと)。私は、これまでも禁止されていたように勘違いしていたのですが、これまでは普通に外貨購入しても良かったのですね。

でもこの場合、海外に出張、留学に行く人や、海外から原材料を買い付ける必要がある人、貿易する人はどうするのでしょうか。色々不思議です。海外に拠点を作って送金してもらえばいいのかな。

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マンジパンジ

マンジパンジ

時々訪ねる酒屋のおじさんは、見た目は西洋人ではないんだけど、ウズベク語もわからなくて、ロシア語Onlyなので、何人なのかな、などと思っていましたが、昨日買い物をしたときに「マンジパンジ」「まんじぱんじ?」「タジク語で5500ね、ははは」と言われて、タジク人だとわかりました。

タジク人という人たちは、ウズベキスタンにも多く住んでいます。地図で言うと少し下のイランあたりが出自の、ペルシャ系オアシス定住型民族で、テュルクが来る前の紀元前あたりから、ソグド人と呼ばれこのあたりのオアシスに住んでいたそうです。ですから、トルコ語に似ているウズベク語と異なり、タジク語はペルシャ語に似ています。

それ以来、テュルクと混ざり、モンゴルと混ざり、帝政ロシアがやってきて、独立して、かれこれ2000年くらいもの間彼らはこの地に住んでいることになりますが、今でも言語的にテュルク化せずに、家庭内でタジク語を使う家庭も少なくないと聞きます。学校教育はタジク語では行われていません。

タシケントではあまり目立たないタジク系住民ですが、サマルカンドだと、ストリートで通じる言語はタジク語のほうが多いとのことで、ウズベキスタンの多民族っぷりを感じることができると思います。そういえば、5はタジク語でパンジですが、インドでもパンチでした。なるほど、そういう関係なのですね。そういえばインドはドラヴィダ人の土地にアーリア人が流入して今の人々ができていますが、そのアーリア人こそがペルシャ人でした。

片道で安くモスクワへ行くためにウラジオストクを経由する

モスクワに半額で飛べるみたい。

留学や就業のための渡航や、ちょっと長い旅行、またはINとOUTの場所が異なる場合、片道航空券が便利です。今はEチケットなので帰りのチケットをずっと持っておく必要は無いにせよ、帰りがFIXされていると色々な制約があるので、私はできたら片道チケットで旅行したい派です。

ただ、片道航空券は高いですね。往復航空券が安すぎるのかも知れませんが。

たとえば東京からモスクワに一ヶ月FIXで往復するのに、航空券が$300+サーチャージ$540=$840くらいかかります。

東京からモスクワに片道航空券を買うと、航空券が$600+サーチャージ$270=$870くらいです。往復より高いですね。どういうこと?

往復でも一年OPEN(一年間有効で帰りの日付未定)で買うと、航空券が$650+サーチャージ$540=$1190。

いずれにしても、一ヶ月以上滞在予定の場合は高く付くので、なんとか安く行けないかなと思っていたのです。

ロシアの国内線は安い

興味があってチケットの値段を調べていたところ、ロシアの国内線は、競争が激しいのかかなり安いってことがわかりました。ウラジオストクからモスクワへ、ロシア横断するようなチケットが$75+サーチャージ$45=$120程度なのです。

じゃあ、なんとかウラジオストクへ安くわたれば、後は安く移動できるってことですよね。

東京からウラジオストクは幾らでしょうか。

アエロフロートのオフィシャルサイトでの予約だと、サーチャージ込み約250ユーロ($350)でした。Skyscanner等で旅行会社を選ぶと$300くらいからあります。

それなら、$120+$300で約$420でモスクワに行けます。直行便の片道チケット$870と比べると約450ドルの節約になりました。

問題点もあり

問題点は、唯一のアエロフロートの東京‐ウラジオストク便は深夜の1:30着となっていて、それから深夜の白タク利用はちょっとおそロシアなので、空港の安全な場所で朝まで待つ必要(場合によってはウラジオストク泊)があるのと、翌日のウラジオストク‐モスクワ便も午後まで待たないと無いなど、無駄な待ち時間が多いことですね。

追記

ウラジオストクと同程度の都市、ハバロフスクでも同じことができそうですが、今だとハバロフスク‐モスクワ便は同ウラジオストク便と比べて二倍程度の$240です。トータルで120ドルほど高くなります。

近況‐電話対応、ロシア語、など

相変わらず同僚が無神経だったり無表情だったり、して、職場の居心地がいいわけではないですが、少なくとも居場所はあるし、まあ現地人とお友達になりにきたわけじゃないんで、他人には構わないようにします。神が望めば仲良くするでしょう。

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職場の電話対応が、相変わらず苦手。ウズベク語でもロシア語でも、何言ってるかわかんないのは変わりないんですけど、相手が、始めはウズベク語で話してて、こちらもウズベク語で答えてるのに、こちらが外国人とわかった瞬間にロシア語に切り替えられてしまう。彼ら、殆どのウズベク人職員は、外国人には当然ロシア語が通じるものと思ってるのですが、日本人はロシア語知りません。

ウズベクの人たちが、外国人にはロシア語が通じると信じているのは、そう教育されてるからで、別に悪いことじゃないけど、その無理解さえも、機嫌が悪いときにはムッと怒りの種になったりして、自分が良くないなぁと思います。

恐らくソ連時代に、そんなに開放されていなかったタシケントを訪れる外国人(つまり旧ソ・共産圏の人たち)はほぼみんなロシア語を話せたのと、話せなくても通訳をつけていたのだろうから、ウズベク人が外国人は皆ロシア語を話せると思ってるのも、理解できる。

それに、ソ連はロシア語を世界語と教育していたそうなので、ちゃんと教育を受けた人が、外国人にはロシア語が通じると、そう信じているのも無理はないです。殆どがロシア以外行ったことのない人々だし。

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それにしても、なんで私はわざわざウズベク語を日本のJICAで教育されてここに来たのかっていう点。私の職場の職員は100%の人がロシア語を話せるし、私には必ずロシア語で話しかけてくるし、電話なんかも上記したように"わざわざ"ロシア語になる。JICAにはロシア語の教育スキームがあるのに、わざわざ使わないウズベク語なんかやる必要なかったじゃん? タシケントでウズベク語が必要なんて言ってるの、誰?って時々思います。私がウズベク語コースにアサインされてたのは多分JICAの間違いでしょう。おかげで自費でロシア語習ってますけどね。

教育の仕事だと地方から来た生徒さんが、病院の仕事だと患者さんがそれぞれウズベク語しか話せないので、ウズベク語が必要らしいですが、タシケントで、プロジェクトとかオフィスで働く職種だと、ロシア語じゃないときついですよ。今後のJOCV隊員もね。

・・・とも言いたくなりますが、機嫌が悪いとなんでも他人のせいにしてしまうのも良くないので、粛々とロシア語覚えています。

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そもそも、なんで聞き取れないのに電話に出てるの、ってところに戻ると、電話に出るお姉さんがしばしば不在にしているのと、もう一人の職員はあまり電話に出たがらないっていうのがあって、私が出てるのですが、それも、親切で「してあげてる」と思うと後から文句言われたときに「だったら自分で出ろよ」となり、むかつくので、「私の仕事だから」出ています。

(そろそろ私の電話対応に悪い評判が立ちそうだけど、大丈夫かな)

「重くありません」という台詞が必要だ

「重くありません」という台詞が必要だ


Спасибо, это не тяжёлая. (ありがとう、これは重くありません)
Raxmat, bu og'ir emac. (ありがとう、これは重くありません)

この表現が必要だなと思ったのは、バスに乗ると、座っている人が立っている人のカバンを持ってあげるという習慣があるからです。現地の人もそうしているので、外国人を狙ったスリというわけではないと思います。

混んでいるバスに乗ると、たいてい前に座っている人が、「カバンを持ちましょうか」と声をかけてくれるのですが、重くないし、セキュリティ的にあまり人にカバンを預けたくないので、断るために必要です。

泥棒、息子、重いという言葉

ところで、og'ir (重い)という言葉ですが、似た単語があり、困ります。

ウギル o'g'il 息子
ウグリ o'g'ri 泥棒
オギル og'ir 重い

ウズベク語にはウがふたつ、グがふたつ、ルもふたつあるので、日本人が苦手な発音の詰め合わせみたいなんです。

オギル~ウグリ系の単語は組み合わせとしてはこれだけ存在しているのですが、実際使用されているのは5つだけのようです。

ogil
ogir
ogri
ogli
og'il 畜舎
og'ir 重い
og'ri
og'li
o'gil
o'gir
o'gri
o'gli
o'g'il 息子
o'g'ir モルタル
o'g'ri 泥棒
o'g'li
ugil
ugir
ugri
ugli
ug'il
ug'ir
ug'ri
ug'li

テュルク語には使わない母音と子音の組み合わせというのがあるそうです。重いモルタルとか、泥棒の息子とか、難易度の高い言い方ですね。

アンカラの戦いはテュルク同士の戦い

10世紀頃に中央アジアを出て西に向かったテュルクたちが、アナトリア半島にたどり着き、オスマン帝国を作った。一方、1402年には、中央アジアのティムール朝がアナトリア半島に攻め入り、アンカラの戦いが起きた。

ティムール朝は、モンゴル帝国の一つでティムールおじさん自身はテュルク化したモンゴル人だが、構成員は中央アジアのテュルクなので、テュルクの国家と思って間違いないと思う。

アンカラの戦いっていうのは、テュルク対テュルクの戦いってことになる。強いていうと、モンゴルの混ざってないテュルク対モンゴルの混ざったテュルクという感じか。それに、その後1507年にティムール朝を滅ぼしたのは、同じく中央アジアでチンギスハーンの子孫が率いたシャイバーニー朝(のちのウズベク)だ。

テュルクがテュルクに侵攻したり、征服したり、滅ぼしたりと、なかなか血気盛んで激しいなと暫く納得できなかったのだけれど、これらは、世界史の授業的に国対国の戦いとして考えるのではなく、日本史のように家対家(もしくはボス対ボス)で理解すべきことがらなんだろう。

それにしても、ティムールはこの地では英雄だけれど、歴史的にはティムール朝を滅ぼした人の子孫が今のこの地の人々なのだよね・・・。これも歴史の不思議だ。

こういった、歴史の解釈というのは割りと国によって全然違っていたりするので、ひょっとしたら一連のウズの歴史についての記事は某所から怒られてしまうのかもしれません。そういう意味でも現地の歴史の教科書を読むのは大事ですね。


カジュアルに乞食する男

前回の乞食の記事はこちら。
http://iyamat.blog.shinobi.jp/Entry/563/

日曜の昼下がりにスーパーへ。

スーパーの傍のベンチで、あまりお上品でないおっさん三人組がたむろしてた。多分、ウォッカでも飲んでたと思う。あまり関わりあいたくなかったので、足早に過ぎると、「ねぇ、ねぇ!」と声をかけられた。残念。

「なんですか」

「タバコ一本か、200スムか、500スムか、くださいよ」

「(でた、カジュアル乞食)嫌です、小銭がありませんから」

「小銭がないなら1000スムだっていいんですよ。」

(よかねえよ)

「あなた韓国人?中国人?何語喋れるの?ウズベク語できるの?すごいじゃん。日本人リッチなんでしょ?200スムくらいでいいんだけど」

(よかねえよ!)

「ロシア語は喋れる?おれドイツ語も英語もできるんだよ。ペラペラペラ」

「今は時間がありませんし、買い物をする必要があるので、その後でもいいですか!」

と言って、何とか振り切り。

買い物でおつりをもらったら200スムくらいあげてもいいかと思ったのだけれど、買い物が終わる頃にはいなくなっていました。

この前の、夜の子供の物乞いなんかは、可愛そうだと思うのだけれど、こういう人たちは、ちょっと。

年のころは40前後といった風情で、私と同年代なのだと思います。外国語ができるということは、ちゃんと大学でそういう勉強を修めた人なのかもしれません。でも、正直、五体満足で生きてて外国語をペラペラ話せるくらいなら、働けよ、と思わざるを得ない体験でした。

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自己紹介

自閉な子供→ヒッピー→フリーター→IT会社員→ウズベキスタンで協力隊→無職→近所に就職。今後はたくさん旅をします。ときどき音楽の話題も。

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