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大陸性ステップ 旅と音楽。

旅や音楽の記録。

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朝日

ホテルヌクスの他の部屋に宿泊していたのは、どさ周り中らしいウズベク人の劇団員などで、私のことを面白がっていろいろ話しかけてきたり、ヲッカを一緒に飲もうと誘ってきたりしましたが、明日も早いし、なんとなく避けてしまいました。
 
明日の晩のヌクスの公演に来いよ、というので、残念ながら明日はウルゲンチに行くんだ、というと、彼らも明日のヌクス公演を終えたら次はウルゲンチに移動するそうで、ウルゲンチでも同じ宿に泊まろうぜ、ヲッカを飲もうぜ、というので、本当はウルゲンチじゃなくてヒヴァに行くとはいいがたくて。
 
でも、あそこで彼らの旅に合流していたらまた面白いハプニングだったかも、などと後になると思います。
 
翌朝、部屋は朝日がまっすぐに入る部屋で、高い建物のないヌクスの街で見る朝日は絵画のようでした。



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ヌクス廃墟ホテル

満室といわれたけど、一応聞いてみるか・・・と、75ドルの部屋を捨ててヌクスホテルへ。
 
フロントの感じのいいお姉さんに訪ねると、
 
「部屋は無いけどベッドならあるわよ、12ドル」
 
とのことで、なんだ!それならそうと言ってよー。
 
12ドルなら予算内だし、思ったより感じのいいホテルだし、喜んでドミトリー(共用部屋)へチェックインしました。
 
ところが、部屋はやっぱり12ドルなだけあって、部屋に入るとぷーんとかびくさい。とっさに頭に浮かんだのは
 
廃墟・・・
 
薄暗い壁は壁紙がはがれて垂れていて、傷だらけ、落書きだらけの木のテーブル、ほとんどスプリングのないベッド、シャワーを浴びようと冷水のノブをまわすと、ノブがすっぽり抜けて、冷水がジャーっと流れ出す始末。仕方がないので熱湯でなんとかシャワー浴び始めるも、途中で息絶えるように給湯が止まりました。やれやれ。



ヌクスで宿がみつからず

アラル海からヌクスに戻って、今晩の宿を探す必要がありました。日本からきたツーリストと女性の同期のためには部屋がみつかりましたが、私のための部屋がありません。
 
ジペックジョリホテルのスタッフが、ヌクスじゅうのホテルに電話してくれましたが、今晩のホテルはどこもいっぱいとのこと。

 
30分くらいかかって、比較的高級なラフナモに75ドルの部屋があるとのことで、予算を超えてるけど背に腹はかえられず、仕方なく向かいました。
 
ところが、近いはずのホテルがなかなかみつからず、通りがかりの人に聞いても、なかなか答えを得られず。
 
ちなみに、通りがかりのヌクスの人は皆親身に聞いてくれるのですが、実際に外国人向けのホテルなんて彼らは知らないのでした。
 
ある青年などは、私を待たせてわざわざ友達に電話して聞いてくれたのに、友達の答えが「そんなホテルはヌクスにはない」ということで、とほほ。

 
それでもなんとか件のホテルにつきました。隣には老舗のヌクスホテルがありますが、さっき電話で聞いたときには満室という答えでした。

☆☆☆


夜明けはそれは美しいものでした

アラル海の岸辺では、日が暮れた途端に温度がかなり落ちて寒くなったので、急いで上着を着込みました。
 
今夜はテント泊ですが、ガイドさんが手早くテントと寝袋を用意してくれていたので、早々に眠りました。同行の女子たちは暗闇でお茶会などされていたようですが。
 
眠っていると、同行のHさんが呼ぶ声で目覚めました。「星がすごい!」
 
もぞもぞ、テントから出てみると、なんと満天の星空。縦横に立派な天の川が掛かっています。
 
なんと例えたらいいのかわからないけれど、まるでよく磨いた床にパン粉をざーっとこぼしたような… 星も、見えすぎると綺麗な星空を通り越して全く別物の何かに見えるんだな、などと思いました。とにかく圧巻でした。
 
写真に撮ることができれば良かったのだろうけど残念ながら腕がなくて断念。



ここだけの話、☆って多すぎるとホコリみたい、って思った

はぐれたツーリストと出会う



途中、雄大な渓谷(キャニオン)を見ることができました。まったく他に観光客のいない、安全対策もされていない渓谷は怖い。。でも風景はすごいものです。
 
 
モイナクから3時間、跳ねる車にうんざりしてきたころ、アラル海の現在の水辺に到着します。私たちはそこで泳ぎ、ガイドさんは夕飯の準備をはじめます。
 
塩分が濃いため、死海のようにぷらぷら、ぷかぷかと浮くのがおもしろかったです。活きているのか死んでるのか解らないような紫のかいがらがたくさんありました。
 
日も暮れて、ガイドさんがこさえた夕飯のオシユ(ピラフ)を食べていると、自家用車に乗ったベルギー人とフランス人の三人組が合流してきました。なんでも今日ヌクスに帰るはずが、車が砂地にはまり、車の救出に10時間かかってしまい、帰れなくなったとのこと。3人がかりで手で砂を掘ったそうで、みんな手が傷だらけでした。
 
ガイド氏によると、アラル海では、ガイドなしに無謀な入域をして命を落とすツーリストもいるそうです。

アラル海 写真


こんなところを走って・・・


ここへ。


風景がすごすぎて何がなんだか


ここに野営した。

アラル海ツアー



翌朝はアラル海へ出発しました。
 
もともと、アラル海に強い思い入れがあったかというと、そういう訳でもなく、ウズベキスタンに住んだのだから、皆が行くような場所に、話の種に行ってこようという程度です。
 
私のまわりのほとんどのウズベク人も、アラル海に水は無いと思いこんでいるので、アラル海へ行くというと、水がないだの、目的がわからないと口々に言われます。

(とくにうちの大学の学生たちが、アラル海に水なんか無い、とひやかすので、きっちり遊泳写真を見せてリヴェンジしてやった、ははは)
 
結果的には、行って良かったかなと思っています。元々、海があったはずの砂漠に散らばる白いかいがらを踏むと、人間が自然に対してしてしまえることの大きさを思ったし、広大なキャニオンや、満点の星空を見ることができました。


 
アラル海ツアーは、2日間。車、ドライバーとガイド、食事、テント泊が込みで、ジープ1台あたり$600です。3名でシェアしたのでひとり$200
 
 
ヌクスを出発して約2時間、モイナクという元々漁村として賑わった村につきます。そこからはオフロードで3時間で、現在のアラル海のビーチへ到着します。

 
車はかなり揺れるので酔いそうな人は酔い止め必須です。



途中で、亀の生息地を通りました。砂漠にも亀っているんですね・・・

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自閉な子供→ヒッピー→フリーター→IT会社員→ウズベキスタンで協力隊→無職→近所に就職。今後はたくさん旅をします。ときどき音楽の話題も。

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