私は、ユーミンをいつも聞いてるような人間ではありませんが、いつも忘れない、というか、常に心の隅に留め置かれている彼女の曲が何曲かあって、ふと年に1,2回、何かの拍子にそういう曲の言葉やメロディーがよみがえってきて、ごそごそと聞きなおすことになります。
『霧雨で見えない』
という曲も、そんな曲のひとつで、どんなアルバムに入っていたのかも忘れてしまっていて、HDDのMP3を検索することになります。今日、久しぶりに聴きたくなって聴いてみると、最初のフレーズで思わず胸をつかれました。
懐かしさに ぼんやりバスを降りた
橋の上 霧雨の水銀灯
情景が浮かびますyo。
いつか、私がふと懐かしくなって、気まぐれにタシケントの空港にやってくることがあっても、その時には懐かしい人はいないのかも知れないし、この濃密な二年間をいくら懐かしく思ったって、それはもう過去のことになっているはずです。
それに、私はいつだってすぐに戻れるつもりで去っていくのに、結局いつも、すぐには戻れなくて10年も20年も経ってしまうものなのです。10年、20年というと、会える人とも会えなくなってしまうのに充分な時間です。
たった1フレーズの歌詞と音で、私をここまでメランコリックにしてしまう音楽、やばい!
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