会場
会場はBBL東京。キャパは300人ほど。そのうえ、普通は2ステージ/日のところ、今回は1ステージです。エリカバドゥのネームバリューを考えると、ステージが小さすぎるのでは、と思いましたが、昨年、今年のD'angeloのパシフィコ横浜、MaxwellのStudio CoastがSold outしなかったことを考えると、丁度いい落としどころなのでしょう。
価格
価格は¥43,000と、友達の間でも話題になってしまいましたが、会場のキャパシティを考えるとしょうがないのかも。ほかの国でこういう小さい会場でエリカバドゥが観られるとは思いません。今回は、思いっきりお金を使って楽しもうと決めましたから、物販もドリンクオーダーも糸目をつけず奮発しました。それで開演時間にはもうほろ酔い。
客層
それなりの価格なので、本当のファンか、業界関係者みたいな人しか来ていませんでした。一見さんお断りにしたのはアーティスト側にもいい効果があったかも。
セットリスト
Tyroneの一節から取られた、Caint use my phoneでオープニング。大きく膨らませたヘアとハットで現れたBadu様、登場して自分で階段を数段上がりポーズを取る演出、神々しさの中に、ちょっと自分でそれをパロディにしているような茶目っ気を感じました。
Out my mind, Love of my life, On & On, Apple treeなど過去の名曲オンパレードの中に色々と音楽を混ぜ込んだタペストリーのような音の流れでした。Next lifetimeからOther side of the gameのエンディングは鳥肌もの。Dangerの超ファンキーな仕上がりも良かったです。
お人柄
ステージで近くで見ているとなんとなくお人柄が透けて見える気がしますが、Badu様の印象は意外なほどフレンドリーでお茶目な感じ。ステージ中央にはスクエアな証明がBoothのように設置され、その中から歌う姿が神職者がカーテンの向こうからお告げを伝えるように見えましたが、それでもわかるコミカルさがありました。お決まりのMCが炸裂するたびにゲラゲラ笑ってしまって。
メンバー
バックコーラスは3名の若者で、シンガーのBernarrさんがTwerkingを披露したのが面白かったです。
エリカ・バドゥ / Erykah Badu(Vocals)
ラ・ケンドラ・ジョンソン / La Kendra Johnson(Background Vocals)
テロン・オースティン / Terron Austin(Background Vocals)
デュランド・バーナー / Durand Bernarr(Background Vocals)
アールシー・ウィリアムズ・ジュニア / RC Williams Jr(Keyboards)
ブレイロン・レーシー / Braylon Lacy(Bass Guitar)
ブラック・ダイナマイト / Blaque Dynamite (Michael Mitchell)(Drums)
フランク・モカ / Frank Moka(Percussion)
ラシャド・リンゴ・スミス / Rashad Ringo Smith(DJ)
※BBL公式サイトより転載
仕上がり
声はよく出ていたし、自由にバンドや電子パーカッションを操って繰り出す音楽は驚くほど完成されていて、長いキャリアの中でも今が絶好調なのだとわかりました。これだけのキャリアがありながら最高のコンディションを保つのは驚きです。
全然手抜きしない、入魂のステージでした。値段だけの価値はありです。
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