冬のタシケントの地下鉄に乗ると、風景が真っ黒です。
ていうのは、人々がたいてい黒い厚い上着を着ているから。そして黒い帽子の着用率も高いです。朝の地下鉄はたいてい出勤のお父さんか、通学の学生が多いので、男性の率が高くて、男性の冬服はこちらでは大抵黒なんですよね。そして、革ジャン率が高い。
去年の冬に上海に行ったときも、男性は黒い革ジャン、または黒いダウンみたいな上着にスラックス姿で、ハンチング帽着用が多かったです。ここもまったく同じ。だから、私の中では、途上国、新興国の冬の風景は真っ黒っていう印象があります。
でも、日本の冬の風景ってもう少しカラフルだし綺麗だったはず。何が違うんだろう、って考えていました。
夏はみんなカラフルなシャツとか、若者ならジーンズにTシャツを着てる人が多いのに、冬は色が無くなる理由。冬の上着は高いから、一度買ったら何年も着続けるので、汚れが目立たない、丈夫、手入れをすれば長持ちする→革ジャンていう選択なのかもしれない。Tシャツは安いから、多少は冒険したり、するでしょ?でも上着は、一着買ってこれを20年着ろ、となったら無難で汚れが目立たないの買うよね、そりゃ。
やっぱり砂漠の国なので、ちょっと生活すると洋服も黒ずむし、洗濯に使う温水は茶色だし、ヒムチスカと呼ばれるクリーニング店もあるけれど、とっても高価。黒い革ジャンなどを選ぶ理由には充分。それに、ウズベク人はとても清潔好きだから、大抵綺麗に手入れはしているものの、やっぱり長く着ているんだろうなぁとおもわれる、着古した感じの服を着ている人が多いです。
一方私はというと、ユニクロの薄いダウン(もちろん黒に近い茶色!)と、スーツの上に着るための黒いコートを一着ずつ持ってきてるので、ちゃんと黒い人々の仲間入りしていますよ。
女性の洋服は詳しくないのでこの考えには含めていないけれど、街を見る限りやっぱり黒が多くて、日本で時々見かけるような真っ白のコートを着ている女の人なんかいませんね、あんなの、汚れちゃってしょうがないからね。
(追記19.11.2012 白いコートの女子について
追記しました)