ウズベク人は、他者を尊敬することに関しては日本人や韓国人にひけを撮らないんですよ、ヨーロッパ人とは違うんですよ
ということを、けっこうたくさんの人から言われるのです。
確かに、ウズベク人はとてもアジア的な丁寧さ、他者への優しさがあり、ほっとする瞬間も多々あります。
バスに乗れば、若者は必ず年配者に席を譲るし、職場でも私が年長者になるので、私が先に扉に入るように譲ってくれたり、気を遣うことに関しては他の国には見られない、丁寧さがあると思うのです。
しかし、昨日のブログにもちょっと書いたけれど、それとまったく反対の行動も多々あって、いつも不思議だと思います。
先日用事でちょっと日本に帰ったときに、タシケントに帰った便はモスクワ発で、深夜の2時に大勢のウズベク人男性とともにタシケントに就きました。
イミグレーションは毎度のことながら遅くて、かなりの人々がごった返しています。
こういう場所でウズベク人は全然行列を作らないし、割り込み当然、俺が先に行って当然、といった自己中心的な態度になるので、私は内心むかむか、怒っていました。
ある若者が後ろから来て、何気ない態度で私の横に並んでごつごつと私の身体に接触してくるので、迷惑だなーと思って体をずらしたりすると、その隙に私の前にさらっと割り込みします。そ知らぬ顔をして。
トラブルになりたくないので、迷惑だなーもう!と思う程度なのだけれど、結局そんなことが5回も6回もあり、私がイミグレーション通過したのは一番最後になりました。1時間半以上待ちました。
ウズベキスタンで待ち行列にいるときは、前の人との隙間を作っては駄目!
昨日のフェルガナからの旅もそんな感じ。道中にはチェックポストがあって、多くの車が待っていますが、窓口(レーン)は三つしかないので、横に6列くらいになった車が3列に並びなおすのに、割り込み当然、といった具合に割り込んでいきながら、自分が割り込まれるとクラクションを鳴らして威嚇したり、酷い場合は車から降りて怒鳴りつけたり、あまり美しいものじゃない。
街中でも、駅の切符売りとか、席の限られた乗り合いタクシーに乗るときとか、とにかく我先、他人などお構いなし!という態度をよく見ます。
他人を敬うウズベク人、他人を蹴散らすようなウズベク人、どっちも本当のウズベク人で、相反したように見えるキャラクターが同居しているのが何故だろう?といつも思います。
ウズベク人同士だと、他人でもあまり距離感がなくて、友達の友達は友達、というより、「ウズベク皆兄弟」といった距離の近さ(フレンドリーさ)があるように思うので、家族的な遠慮の無さがそういうところに現れるのでしょうかね。
それにしても私はウズベクじゃないので、お手柔らかにしてもらいたいものです。
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