マンジパンジ
時々訪ねる酒屋のおじさんは、見た目は西洋人ではないんだけど、ウズベク語もわからなくて、ロシア語Onlyなので、何人なのかな、などと思っていましたが、昨日買い物をしたときに「マンジパンジ」「まんじぱんじ?」「タジク語で5500ね、ははは」と言われて、タジク人だとわかりました。
タジク人という人たちは、ウズベキスタンにも多く住んでいます。地図で言うと少し下のイランあたりが出自の、ペルシャ系オアシス定住型民族で、テュルクが来る前の紀元前あたりから、ソグド人と呼ばれこのあたりのオアシスに住んでいたそうです。ですから、トルコ語に似ているウズベク語と異なり、タジク語はペルシャ語に似ています。
それ以来、テュルクと混ざり、モンゴルと混ざり、帝政ロシアがやってきて、独立して、かれこれ2000年くらいもの間彼らはこの地に住んでいることになりますが、今でも言語的にテュルク化せずに、家庭内でタジク語を使う家庭も少なくないと聞きます。学校教育はタジク語では行われていません。
タシケントではあまり目立たないタジク系住民ですが、サマルカンドだと、ストリートで通じる言語はタジク語のほうが多いとのことで、ウズベキスタンの多民族っぷりを感じることができると思います。そういえば、5はタジク語でパンジですが、インドでもパンチでした。なるほど、そういう関係なのですね。そういえばインドはドラヴィダ人の土地にアーリア人が流入して今の人々ができていますが、そのアーリア人こそがペルシャ人でした。
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