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大陸性ステップ 旅と音楽。

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米原万里さんの本が良かった+電子書籍デビューしたいかも

ウズベキスタンに来ることになって、ロシア語を学び始めてから度々目にする名前だったのだけれど、縁がなくていままで読んでいなくて、先日ボランティアルームに行ったときに偶然、文庫を見つけたので借りて読みました。『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』。とても、面白くて、先が気になって途中でやめることができず、深夜までかけて全部読みきってしまいました。こんな経験、久しぶり、何年ぶりかのことです。

ロシア語の同時通訳者で、当然ロシア文化にも造詣の深い米原さんのロシア人に関する記述が面白かったです。色々思うところあったのだけれど、一番面白かったのは、どうして東欧に東洋人差別が生まれるのかの考察。これまで読んだ文章の中で、それに関してはいまいち腑に落ちないことが多かったのです。

東欧の人には強い西欧コンプレックスがあり、自分が東であることに引け目を持っている。そして、東洋というのは自分たち東欧よりも更に東に位置しているので、強い西欧コンプレックスの裏返しとしての東洋人差別ではないか、という考察でしたが、これまで読んだどんな意見よりも納得できる一文でした。

それから、子供の頃に移民や海外在住者になることで、より強く出自を意識するようになる。また、大国出身の者よりも小さい国の出身者のほうが愛国心が強くなるのは、それだけ一人が背負っている祖国が大きいから、という考察も自分自身の経験もあわせ納得感があった。なんでこんな面白い著者と今まで出会わなかったんだろう!

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この機会に米原さんの著作を全部読んでみたいくらい、感動したのだけれど、あいにく海外在住なので、この地では日本書籍を買えません。でも、ひょっとして

電子書籍があるんじゃない?

さっそく、Kindleストアを検索すると、5冊ほどが電子書籍化されていました。価格も300円くらいなので、月に数冊だったら痛くない。アイフォンにKindleアプリを入れているので、買えば読める。いやー、いい時代になったなぁー。

『真っ赤な真実』は、読んだけれど暫く手元において読み返したい本だったので、早速買ってみるつもりです。

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自閉な子供→ヒッピー→フリーター→IT会社員→ウズベキスタンで協力隊→無職→近所に就職。今後はたくさん旅をします。ときどき音楽の話題も。

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