今のウズベキスタンは、夏の野菜を買うには早いという時期。トマトもキロ5000スムするし、夏の間は小銭みたいな値段で売っているきゅうりもキロ2000スムする。
きゅうりが高いなら何かほかの野菜を、と思ってバザールを漂っていたら、ズッキーニが目に付いた。キロ1500スム。きゅうりよりズッキーニが安いんだ!
ということで、大量のズッキーニを買ってみた。
ところが、こういう洋風の野菜の調理方法が日本人の私にはよくわからない。
形状からしてつい輪切りにしてしまうのだけれど、5ミリくらいの輪切りにしても、炒め物にはどうも芯と皮が残るし。たぶん、韓国料理のジョンみたいに、衣をつけて揚げるなら輪切りでもいいんだけど。
硬い輪切りのズッキーニ炒めを食べつつ、皮をむいてさいころ切りにしたらこういう噛み切る苦痛が軽減されるかと思った。
8ミリくらいのさいころ切りのズッキーニはどんな味がしたらいいのだろう。
味噌は和風すぎて違う。しょうゆも駄目。ちょっとトマトで酸味をつける?いっそバターと塩だけ?
バターと塩!
直感でバターと塩と玉ねぎでいためてみた。隠し味にすこしだけ味の素。
少しだけ水を入れて蒸し煮にして、仕上げにバターを混ぜると、香りはいいし、片栗粉を入れていないのに、かぼちゃ由来のトロミがついて、うまい!これはビールに合うね。ひとかけらだけ入れたニンニクもいい仕事してる。
---
高いといいつつ、トマトときゅうりも買った。トマトのざく切りときゅうりの輪切りと、新玉ねぎの薄切りを塩でちゃちゃと混ぜると、正真正銘ウズベク人のサラダであるところのアッチクチュッチクサラド(アッチッサラド)だ。昨年の夏以来はじめて作ったけど、
におい立つアッチッサラドの香り。ウズベキスタンのきゅうりとトマトと玉ねぎを少しの塩で混ぜるだけでどうしてこういう香りがするのかわからないくらい、どん臭いような懐かしいような、まどろんだ匂いがする。これにニンニクとかコリアンダーの葉を混ぜるとちょっとぶち壊しになってしまう。やっぱりこの、どんくさい匂いを楽しまないと、ウズくない。
PR