http://www.vesti.ru/doc.html?id=970534最近ロシアのニュースで話題のこの事件。26歳の格闘家が、19歳の少年を殴打して、少年は四日後に死亡。昨年八月のニュースなのに、今になってまでも話題になっているのは、死因が殴打によるものか、転倒したことによるものか不明であったのと、加害者の格闘家がダゲスタン人だったこと。
ダゲスタン人ダゲスタン共和国は、ロシア連邦の西の端のほう、チェチェンの隣で、ウズベキスタンからはカスピ海挟んで西に500kmくらいのあたり。日本ではレスラーのヴォルク・ハンがダゲスタン出身として有名らしいです(私は知らなかった)。ちなみに国民の殆どはムスリム。
ダゲスタン人はカフカス系と言われるそうだけれど容疑者のミルザエフさんを見てもテュルクとたいして見分けがつかないんですね。
容疑者がダゲスタン人、被害者がロシアの白人だったことで、ロシアナショナリストと少数民族の対立に火を注ぐ事態になった、法廷をナショナリストが取り囲んだ、と報道されています。無罪では無いのだけれど18ヶ月の拘留のすえ釈放されたとのこと。
民族対立のきっかけウイグルにしてもチベットにしても、民族対立のきっかけはこういう殴打事件とか、ほんの個人的な事件が引き金になること多いですよね。ロシアも内部に色々と問題を抱えてるんだなって考えさせられる。モスクワあたりに住むとアジア人ていうだけで攻撃されたりするんではない?インドはムスリムとヒンドゥが断続的に緊張している国だし、大国には国内の対立つきものなのかしらん。
あまりモスクワのナショナリストとかが活発になってしまうと、ウズベク人もなかなかロシアに出稼ぎにいけなくなるし、平和に共存して欲しい。ダゲスタンとロシアは同じロシア連邦を構成しているんだし。
日本に例えると・・日本に関してはこういうのあるんだっけ…、日本で例えると沖縄の人が東京で東京人を殴ったら死んじゃって本州の人と沖縄の人が民族対立をはじめた、みたいな話だけど、無いね。駐留米軍が狼藉を続けているけれどそういうのももっと酷くなるとこういう事態になるよ、とは思う。